mizunowa48
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●振り返れば16年私が事業団研修を受講したのは、平成10年7月にわが町の公共下水道がスタートしたことがきっかけでした。当時私が勤務していた江迎町(6.6千人)は、過疎市町村向け「都道府県代行制度」を活用し、県が処理場(OD法1池1,200m3/日)、ポンプ場(2箇所)、幹線管渠(3.7km)を代行整備し、町が面整備(159ha)を行う方法で事業着手しました。それと同時に私は長崎県県北振興局建設部へ派遣され、すぐに管きょⅠを受講した次第ですが、当時わが国の下水道建設投資額は現在の約2倍(3兆円強)という時代でしたので、戸田市の研修センターには全国各地から多くの研修生が集い、昼も夜も大変賑やかでした。食堂はほぼ満席、大浴場は芋洗い状態、談話室や体育室も人でいっぱい、まるで部活の合宿のような雰囲気に私はすぐに研修センターが好きになりました。汗だくになって下笹目の街を測量して回ったこと、慣れない分析機器を見よう見真似で恐る恐る操作したこと、研修合間のソフトボールやボーリングで友好を深めたこと、夜の談話中に9.11テロの瞬間をテレビで見てみんなが言葉を失ったこと、いろんな思い出が浮かんできます。以降、これまでに計9回の研修参加と3回の臨時講師を経験することができ、たくさんの人と出会う機会に恵まれたことが私の大きな財産となっています。下水道を取り巻く諸課題がより深刻化・先鋭化する現在において、事業団研修は課題解決の場として今後ますます重要になるものと思います。●近況平成7年から15年間私が勤めた江迎町は、平成22年3月に特例市の佐世保市と合併し、1市6町26万人のまちとして新しく生まれ変わりました。合併後は公営企業の一員として、沈砂池ポンプ棟の建設、要望地の現地調査、事業損失補償、受益者負担金などの業務に携わっています。そんな中、供用開始前からずっとわが町のことを気にかけ、たびたび制度設計の相談に乗っていただいた加藤壮一先生から、大変有り難いことに経営コース(受益者負担金)で臨時講師をしてほしいと声をかけていただき、平成24年12月、水質管理Ⅰの受講から9年ぶりに研修センターを訪問することができました。その後25年1月には接続・水洗化促進と情報公開、26年12月には受益者負担金に今度は上司とともにご指名をいただき、ミッションとして与えられた本市の事例紹介にとどまらず、全国の研修生の皆さまとホットな情報交換ができたことが大変有意義でありました。「インターネットも重要だけど、ヒューマンネットはもっと大切」という加藤先生のことばがずっと胸に響いております。第48号研修みずのわ(11)下水道ヒューマンネット佐世保市水道局事業部下水道事業課秋葉 潔成研修生のこえH26課員旅行にて(熊本城)加藤先生に招かれた受益者負担金(H26)にて

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