mizunowa49
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私の初めての事業団研修は、入庁1年目の平成25年度に参加した下水道事業入門コースでした。「熊本市は渡邊先生にとてもお世話になっているから、挨拶忘れないでね!」と職場の上司に念を押され、「粗相のないように、失礼のないように。」と一人緊張して、どぎまぎしながら挨拶に伺ったことを思い出します。研修では渡邊先生の講義はありませんでしたが、今では、時折職場にかかってくる渡邊先生からの電話を一番にとり、先生と会話を楽しんでから、本来の用件の上司にしぶしぶ電話を代わるようになりました。本寄稿の打診の電話があった時も、私が一番に電話に出て、渡邊先生と少しお話してから上司に代わりました。そして、電話を終えた上司から「太田さん、みずのわの寄稿よろしくね。」と言われたのです。そのときは、上司でなく私?きっと上司の間違いだろうと思いました。しかし、先生との会話を思い出してみると、なんとなく「○○さんに“みずのわ”を書いてもらおうと思って」と言われたような気がします。上司に確認してみると、その「○○」が私だったとのことでした。意味を理解したときは、数週間前に参加した2回目の事業団研修で調子に乗りすぎたのだろうかと後悔しました。熊本県下でのOB・OG会は、毎年3月に渡邊先生の訪熊に併せて行われています。市町村を越えて集まる「熊本会」は、発足からやがて10年になります。当初は参加者10名程だった熊本会は、参加する自治体も増え、平成26年度には30名以上集まるほど大きな「わ」になりました。参加者は、久しぶりにお会いする渡邊先生に現況を報告したり、仲間と研修生活を振り返って懐かしんだりと会話が弾むようで、終わるころには「ああ、時間が足らない!」と思うほど盛り上がります。「事業団研修」と「渡邊先生」という共通の話題で繋がるので、正式な発足前から参加している方も私のような新参者も、年齢、所属関係なく、日常業務は下水道から離れてしまった者も、みんな同じように楽しめる点もこの会の魅力の一つだと思います。今回、熊本会を全国に紹介できる貴重な機会を頂いたのですが、私が熊本会に参加したのは平成26年度の一度だけであったため、まずは情報収集から始まりました。そのため、前回の熊本会でお会いした先輩方に電話をかけ、事情を説明し、熊本会発足までの経緯を教えていただきました。掲載する写真が見つからない旨を相談すると、昔の写真が残っていないかまで探していただきました。玉名市役所の早上様、熊本県庁の池川様には、お忙しい中、貴重な時間を割いて教えていただき、心からお礼申し上げます。掲載している写真は、熊本県の池川様からご提供いただいた平成18年度の第1回熊本会の写真です。残念ながら、どうしても熊本会での集合写真が見つけることができませんでしたが、渡邊先生の笑顔が素敵な写真が見つかりました。本寄稿の執筆にあたり、本当に多くの人に助けていただきました。日常業務では、なかなか、他市町村の下水道経験者と出会うことはありません。また、私のような役所歴も下水道歴も短い若手にとって、下水道のスペシャリストの方々との出会いは、非常に貴重な機会になります。今回、こうして、助けていただけたのも、下水道事業団研修をはじめとし、OB、OG会を開催していただけることで、みずのわができ、その「わ」が広がったことによるものだと感じました。この「わ」をより一層広げ、くまモンのように全国に広がってほしいと思います。最後ではありますが、日本下水道事業団研修センターの皆様、並びに全国の「みずのわ」会員の皆様の益々のご健勝とご活躍をお祈り申し上げます。第49号研修みずのわ(11)くまもとでみずのわ、広がるモン!(熊本会)熊本市上下水道局 計画調整課太田 ひとみ

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