mizunowa49
20/32

★はじめに平成27年9月1日、戸田公園駅に降り立ちタイムスリップしたかのように研修センターにたどり着きました。研修センターの面影もかなり変わっており、私の記憶も老化のせいでかなり薄れていましたが、玄関に立つと27年ぶりの懐かしさがこみ上げてきました。とはいえ前回の研修生としての立場とは違い今回は講師としての立場、戸惑いながらも建物の中へと入っていきました。そこでは渡邊良彦先生を始め研修センターの皆さん方や、その日初対面のギタリスト、埼玉県下水道公社理事の渡辺さんが出迎えてくれました。★講師を引き受けたいきさつそれは昨年の2月、渡邊先生を囲む会に私も混ぜてもらったところから始まりました。渡邊先生とは私が県の下水道課長をしていた平成18~19年頃に仕事の席で何度かお会いしたくらいで、平成元年に研修生として受講した時も丁度いき違いで、幸か不幸か(冗談です)これまでほとんどお付き合いはなかったわけです。その分、27年間のブランクを埋めるかのように、その日の懇親会は本当に密度の濃い楽しいひと時でした。そして数日後に渡邊先生から講師依頼の電話があったように記憶しています。「私には研修生の皆さんのお役に立てるようなアカデミックな知識も話題も持ち合わせていないから」と断ったのですが、私以外の講義がアカデミックなので息抜き程度の話で十分だから、とあっさり返されました。また奇遇にも研修センター次長の高村さんが27年前の研修で同部屋で一緒に寝泊まりした研修仲間であったこともあり、これも縁ということで結局はお引き受けした次第です。ということで講義のタイトルは「県庁生活を振り返って」。面白くも何ともないタイトルですが、私の35年間の県庁生活、そのうち約半分の17年間下水道行政に携わった中で、思い出に残る場面をいくつか紹介させていただくことにしました。また、渡邊先生は私が日頃からバンド演奏などフルートを吹いて楽しんでいることを聞いておられたため、「講義の後についでに演奏も…」という要請も併せてありました。たいていは酒を飲みながらみんなで楽しく適当に演奏している感じで、「とても研修の場で物々しくソロでやれるような腕前ではないから」とお断りしたのですが、翌日に電話があり、「ソロがだめということなので仲間を見つけましたよ」ということで何と埼玉県下水道公社の渡辺理事に一緒にギターを弾いてもらう算段まで整えてもらったので最早断るすべもありませんでした。渡辺理事にはとんだとばっちりで本当に申し訳なく思っています。(18)研修みずのわ第49号特別講義体験記福岡県下水道管理センター 理事長木原 宗道研修特別講義

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer10.2以上が必要です