mizunowa49
26/32

皆さん、ご無沙汰しております。埼玉県庁下水道局の粕谷です。お世話になりました研修センターより依頼がありましたので、研修センターでの思い出や近況報告をさせていただきます。私が研修センターに赴任したのは、平成25年度から平成26年度の2年間です。この間、担当コースで延べ251人の研修生との出会いがありました。在籍した2年間、本当に沢山の貴重な経験をさせていただいきました。私は、実施設計コースの「管きょの設計」を担当しました。今まで経験のない業務であったこと、研修生が研修期間に怪我や病気などのトラブルなく、楽しくそして研修に来てよかったと感じてもらえる研修にできるか不安でいっぱいでした。赴任した平成25年度は翌年に研修受講料値上げが決定していましたので、研修生が値上がりしたあとも戸田に研修に行く価値があると言ってもらえるような研修にしたいとの思いもあり、プレッシャーは大きいものでした。この時、赴任前の所属長(現埼玉県下水道局長)よりいただいた「恕」の言葉を思い出し、行動しました。それは、自分が研修生の立場だったらと考え、過去2年間の研修生アンケート内容を確認し、「何が聞きたかったのか」、「何が参考になったのか」「生活面でどうだったのか」などをまとめ、講義や研修生活に活かすことでした。自分が講義するときは、常に“自分が研修生だったらどうか”を意識し講義に臨みました。外部講師の方とは事前打ち合わせにて調整することで、講義内容に反映することができたと思います。研修センターでの生活は、大部屋での共同生活ですので楽しく過ごせるよう部屋割りを行いました。その他に改善できることはないか研修センター内で調整を図りました。とは言っても初めてのことばかりですので、渡邊良彦先生や長澤不二夫先生に助言をいただき、研修センターの方々の協力により進めさせていただきました。また、コースの研修生全員と私の橋渡し役を担ってくれた役員の方々にもめぐまれ、各研修は、無事におわることができました。毎回、研修最後のお別れコンパの和気あいあいした研修生をみると私自身大変うれしかったです。ただ一つ残念だったのが、平成25年度に1人の研修生が体調を崩し、研修半ばで研修センターを退所しなければならなかったことです。仲間と寝食を共にし、議論や交流を深めていただけに一緒に研修を修了していただきたかったです。ですが、この方とは、縁がありまして平成26年度に私の担当していた別の研修に参加され、無事修了証をお渡しできました。本当に研修センターで過ごした2年間は、まさに“光陰矢の如し”でした。研修生に加え、自治体、法人、民間の外部講師の方と人脈を広げられたことは、私にとって貴重な財産となりました。ちなみに、担当したコースで「恕」の話をしたとき、「恕」の意味を答えられのは1名でした。さて、近況報告させいただきますと、埼玉県に戻りまして引き続き下水道事業に携わっており、下水道計画や国際協力などの担当をしております。私でできることであれば、いつでもお応えしたいと存じます。最後となりますが、戸田での研修を受けていない方、受講するか悩んでいる方へどうしたらよいかお応えします。戸田に行ってください。埼玉県に来てください。そして、貴重な仲間を作ってください。日本下水道事業団の研修センターの益々の発展と下水道事業に携わる皆様のご健勝とご活躍をご祈念申し上げ結びの言葉とさせていただきます。(24)研修みずのわ第49号研修センターOBとして思い出と近況報告埼玉県下水道局下水道管理課 企画・管理担当主査粕谷 直樹(前研修センター准教授)

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer10.2以上が必要です