mizunowa49
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日頃より日本下水道事業団(JS)の研修をご活用いただき、誠にありがとうございます。平成27年度の研修実施状況は前年度実績を上回り、お客様である地方公共団体及び民間企業から多くの皆さまにご参加いただきましたこと、重ねてお礼申し上げます。平成28年度も、下水道担当者の養成訓練を通じ、引き続きお客様の要望に応えてまいりますので、ご支援の程よろしくお願いいたします。さて、下水道を巡る様々な動きの中で、今、人材育成が大きなテーマとなっています。地方公共団体では、これまで建設した下水道資産の機能を今後とも維持するため、厳しい財政状況の下で施設の更新を行っていかなければなりません。また、施設管理の担い手となる職員は、下水道に習熟した団塊世代が退職し、後任となる担当者の育成が急務となっています。しかし、人員削減等により組織の職員数が減少する中、これまでのような現場での技術の継承は次第に難しくなってきています。このような状況に的確に対応していくためには、施設の建設、管理からサステイナブルな下水道経営への環境変化にも柔軟に対応できるよう、職員の資質の一層の向上を図ることが必要となります。これからの下水道経営に絶対的な処方箋はなく、各地方公共団体が抱えている個々の問題に関し、試行錯誤しながら対応していくこととなります。しかし、下水道経営をサステイナブルなものとするためには、下水道の経営状況を把握し、今後の需要を見据えて目標を設定し、成果を得るべく現場対策を実践する人材を育てていくことが、問題の解決につながるのではないでしょうか。スタートは、人材育成からです。JS研修は、埼玉県戸田市の研修センターで、下水道の研修を専門に実施しています。研修は下水道の業務別に、計画設計、経営、実施設計、工事監督監理、維持管理、国際展開の6コースに分け、各コースにテーマ毎の専攻を設けています。このほかに、地方会場で下水道経営についてセミナーを行う「地方研修」、地方公共団体にお伺いして研修を行う「派遣研修・個別研修」、民間企業の職員の方を対象とした「民間研修」を展開しています。JS研修センターは、日本で唯一の下水道専門の研修機関として、「第一線で活躍できる人材を育成する」ため、皆様のお役に立てるよう、幅広い研修を実施しております。また、それぞれの研修は、エキスパートと呼ぶにふさわしい講師陣が担当いたします。今こそ、明日の下水道を担う人材育成の一環として、JS研修をぜひお役立てください。(2)研修みずのわ第49号ご挨拶今こそJS研修で人材育成を研修センター 所長花輪 健二

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