mizunowa49
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この度は「みずのわ」への執筆依頼を頂き、誠にありがとうございます。電話を頂いた時には驚きましたが、1年に3回も来る人は初めてではないかとも言われてしまいましたので、私が研修で感じたことを少しでも皆様にお伝えできればと思います。私は平成20年度に高知県に入庁し、7年間道路事業に携わってきましたが、今年度から初めて下水道事業に携わることになりました。業務内容も大幅に変わったうえ、下水道に雨水を流すことも知らなかった私は、右も左も分からないまま5月に開講された「下水道事業入門」に参加させていただきました。4日間で下水道の基礎を学び、人孔モデルや水中歩行モデルなどを利用し、簡単ではありますが、現場の危険性を体感させていただきました。実際に現場に行くことがほとんどなく工事も発注することがない私にとって、この時の体験や頂いた資料が現場の方々の声を理解する上で手放すことのできないものとなっております。また、12月には高知県では今年度から都道府県構想の見直しを始めている関係から、「下水道事業の計画(都道府県構想)」にも参加させていただくことになりました。「下水道事業入門」では下水道事業を行ったことの無い方々が多かったのですが、この時は下水道の様々な経歴をもつ皆様方とお話しする機会に恵まれました。同じような業務に携わっている方々と業務中に感じたこと、思ったことなどを話していくなかで、このような機会は通常の業務ではできない贅沢なのではないかと感じました。なぜならば、人員削減が進み、ベテランの職員が退職し、少ない人数で下水道業務を全てこなしていく自治体も少なくなく、同じ業務を行っている職員が近くにおらず、電話の先の遠くの自治体しか相談相手がいないという状況が起こっているからです。研修生同士も仲良くなり、相談できる仲間をつくることのできる事業団の研修は、勉強だけではなく横のつながりを作る上でも大切な機会なのだと思います。この原稿を書き終わったころには「改正下水道法に基づく事業計画の策定・変更に係る研修」に参加しています。前回の研修に参加した方々に再会できること、今まで参加した2つの研修とは異なる自治体の皆様にお会いできることをとても楽しみにしております。前2回の研修中には飛行機の関係もあり、モノレールのダイヤが乱れたことで午後の閉講式が取りやめになったり、埼京線が不通になり帰りのルートが分かるだろうかと危惧したりと、交通事情に恵まれない研修が続いてしまい、3回目の研修を無事に過ごせるように今からお祈りしているところです。最後に1年に3回もの研修に参加する機会を与えて下さった職場の方々に感謝申し上げるとともに、講師の皆様、研修に参加された皆様、下水道事業団の益々の発展と活躍を祈念いたします。(平27『下水道事業入門』ほか受講)第49号研修みずのわ(3)下水道事業団研修に参加して高知県土木部公園下水道課 伊藤 理恵研修生の声

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