mizunowa50
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○下水道技術検定とは下水道法第22条において、下水道管理者(地方公共団体)は、下水道を設置・改築する場合の設計及び工事の監督管理並びに下水道の維持管理については、下水道法施行令で定める資格を有する者以外の者に行わせてはならないとしています。日本下水道事業団では、下水道法施行令に定める資格取得のための「指定講習」を行っていますが、その他に資格取得のための「下水道技術検定」を実施しています。同検定は、地方公共団体における有資格者の早期確保などを目的に創設された制度で、合格した場合下水道法第22条の資格取得について必要とされる実務経験年数を短縮する特例が認められます。技術の内容に応じて「第1種技術検定」、「第2種技術検定」、「第3種技術検定」の3つの区分に分かれています。また、平成17年2月28日付で下水道処理施設維持管理業者登録規程(昭和62年建設省告示1348号)が改正され、登録規程に基づき登録するにあたっては、第3種技術検定に合格し所定の実務経験年数を有する者を営業所ごとに置くことが要件となっています。なお、維持管理の包括的民間委託契約においては、民間事業者側に下水道法施行令第15条の3に掲げる資格を有する技術者を置き、業務に当たらせることが必要となっています(平成16年国都下管第10号下水道管理指導室長通知)。・技術検定の区分、検定対象、試験科目、試験方法 区分、試験科目、試験の方法については、以下の表のとおりです。検定区分検定の対象試験科目試験方法下水道技術検定第1種技術検定下水道の計画設計を行うために必要とされる技術下水道計画、下水道設計、施工管理法、下水処理及び法規多肢選択式及び記述式第2種技術検定下水道の実施設計及び工事の監督管理を行うために必要とされる技術下水道設計、施工管理法、下水処理及び法規多肢選択式第3種技術検定下水道の維持管理を行うために必要とされる技術下水処理、工場排水、運転管理、安全管理及び法規多肢選択式○下水道管理技術認定試験とは認定試験は、下水道管路施設の維持管理業務に従事する技術者の技術力を公平に判定し認証することにより、管路施設維持管理の健全な発展と技術者の技術水準の向上を図り、もって下水道の適正な維持管理に資することを目的にした制度です。・認定試験の区分、試験対象、試験科目、試験方法 区分、試験科目、試験の方法については、以下の表のとおりです。試験区分試験の対象試験科目試験方法下水道管理技術認定試験管路施設管路施設の維持管理を適切に行うために必要とされる技術工場排水、維持管理、安全管理及び法規多肢選択式○下水道技術検定等の実施内容実施期日 例年、11月前半の日曜日に実施しています(平成28年度は11月13日(日))。実施場所 例年、全国11都市で実施しています(平成28年度は札幌市、仙台市、東京都、新潟市、名古屋市、大阪市、広島市、高松市、福岡市、鹿児島市及び那覇市)。受験資格 受験資格についての制限はなく、誰でも受験できます。その他 例年、5月中旬に試験日程を公表しています。平成28年度の申込受付期間は、6月27日(月)から7月20日(水)まででした。○平成28年度の実施結果第2種技術検定の受検申込者は1,111人、受検者は911人、合格者は247人となり、受検者に対する合格率は27.1%となりました。第3種技術検定の受験申込者は5,955人、受検者は5,271人、合格者は1,248人となり、受検者に対する合格率は23.7%(41)研修みずのわ第50号 日本下水道事業団 研修センター研修企画課下水道技術検定及び下水道管理技術認定試験について

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