mizunowa50
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ているとお聞きしました。これは今日まで培われた研修内容への信頼と、受講生が研修成果を職場で実践している評価の結果だと思います。今後もJSにおかれては、多様なニーズに応えた研修の提供とともに、可能な限り経費を押さえていただくようお願いします。最後に一言。私は第一線を退くことになりますが、下水道の将来を担う人材育成のため「JS研修は不滅」です。総計画や現行流総計画にも携わることになりました。常に「流総とは?」を自問しながら・・・。ところで、最近の研修計画を拝見し、メニューが豊富なのに感心しました。経営コースが充実、維持管理コースは官民が受講可能、戸田での研修のほか地方・個別派遣研修も開催され、地方のニーズにきめ細やかに対応されています。研修経費への補助金廃止に伴う受講料値上げで、受講者が一時的に減少するも、再び増加しス問題)でデッドロックに陥っていました。このような状況で下水道課計画係技師であった私に、上司から「流総とは何か」勉強してこいと送り出されました。研修は2週間で、下水道、河川、環境と実に多様でしたが、「体育」の時間もありました。写真はその時のもので、ソフトボールするのに人数不足で女性事務職員にも参加いただいていました。研修生活は「快適」で、毎日痛勤と仕事に追われていた私にとって、朝夕荒川周辺を散策し何よりのリフレッシュになりました。研修の仕上げには、当時の流域下水道課建設専門官市村氏や山梨県下水道課技術指導監栗原氏らと本音のディスカッションもあり、全国には「ダムの影響で水無し川もある」と事例等を紹介いただき、改めて理想と現実のギャップを認識し、地域のことしか知らない私には刺激になりました。これもJS研修の良いところ、「全国の情報が得られること」「地域の悩み・課題を共有化できること」だと思います。その後の私は、平成12年に大臣同意が得られた本府の当初流ます」とのご返事で納得。寄稿を引き受けた後に不安になり、何か当時の資料が残っていないか家探しすると、埃を被った研修ファイルと写真を発見し一安心。私が受講したのは、計画設計コースの「流域総合専攻」いわゆる流総コース。研修生は全9名、内訳は都道府県4名、建設省地方建設局2名と日本下水道事業団(JS)3名で現研修センター教授の川島氏もその一人でした。流総計画は、都道府県知事が定める法定計画ですが、当時は河川検討など課題が多く、全国で策定作業が停滞していました。一方で、流総計画が未策定でも事業実施できていましたから、流総コースの希望者が少なかったようです。大阪府も昭和45年の法改正後から「大阪湾流総」に着手したものの、河川検討(バイパとして光栄なことであり、今年度末に定年退職を迎える私にとって感慨深いものがあります。お声掛けいただいた細川研修センター長はじめ関係各位に感謝いたします。私がお世話になったのは、昭和62(1987)年の夏でしたから、実に30年程前のこと。私が研修生だったことがどうしてわかったの?と旧知の細川センター長にお聞きすると、「当然、研修生全員の名簿を保存してい皆さんは、広島県廿日市市(はつかいちし)をご存知でしょうか。「宮島あるいは厳島神社があります。」とお話すれば、多くの方に「そうですか。」と言っていただけます。また、時々「廿」を「甘」と間違って使用される方もおられます。全国的には知名度の低い本市ですが、広島市の西隣に位置し、平成15年に佐伯町・吉和村と、平成17年に大野町・宮島町と合併し、人口は約11万7千人、面積は約500平方キロメートルとなりました。また、世界遺産の厳島神社をはじめ、夏は海水浴、冬はスキーが楽しめるなど、多くの観光資源がありますので、「みず(7)研修みずのわ第50号みずのわとひとのつながり 広島県廿はつ日か市いち市し副市長 原田 忠明

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