H28下水道による都市浸水対策について(国土交通省)
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40下水道浸水被害軽減総合計画策定マニュアル(案)【背景】平成27年度より、事前防災・減災の観点から、浸水シミュレーションにより一定規模の被害のおそれのある地区を、交付対象地区に追加された。また、下水道浸水被害軽減総合事業を適用する場合は、水位観測計画の策定が義務付けられた。【適用範囲】下水道施設の整備水準を超過する降雨に対して、重点的に対策を行うべき地区について安全性を緊急に確保することを目的とした、下水道浸水被害軽減総合計画の策定の際に適用するものとする。都市における浸水対策の基本的方向生命の保護の観点から地下街・地下施設への浸水防止都市機能の確保の観点から交通の支障となる道路冠水の防止個人財産の保護の観点から床上浸水防止≪「人(受け手)」主体の目標設定≫災害の再発防止、甚大な被害の未然防止の観点から、例えば既往最大降雨を対象として、地区ごとに想定される浸水被害に応じた目標を設定さらに、命を守り、壊滅的な被害を回避する観点から、想定し得る最大規模の降雨を対象として、地下街や高齢者等要配慮者関連施設への対応方針を設定【目標の具体例】地下街などの地下空間の高度利用地区災害時要配慮者関連施設を有する地区商業・業務機能や主要ターミナル駅など都市機能の集積地区≪地区と期間を限定した整備(選択と集中)≫重点的に対策を行う地区については、計画期間を概ね5年とする。特に生命の保護に関わる地区については、さらに短縮することが望ましい。【目標の具体例】一般市街地で床上浸水の常襲地区シミュレーションにより一定規模以上の浸水被害が想定される地区100mm/h安心プラン登録地区≪ソフト対策と自助・共助の促進による被害の最小化≫地区と期間を限定し、効率的なハード対策を着実に進める一方で、自助・共助を促進することにより被害の最小化を目指す。また、効率的に自助・共助を導くためのソフト対策を強化する。ハード自助ソフト

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