雨水通信教育システム~雨道場~ No.007
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【問題の回答・解説・基礎知識の学習】(ケーススタディー)雨水排水計画の策定にあたって、計画降雨強度や計画流出係数の見直しにより値が増大する場合は、雨水の放流先となる河川管理者と放流量について調整を行い、河川における洪水流下の安全性を確保する必要があります。放流先河川の整備状況により放流量を増大できない場合などでは、河川放流量を現状維持しながら下水道整備を行っていかなければなりません。このような場合には、計画降雨強度や計画流出係数の差分を貯留する整備手法が有効と考えられます。今回(問い)のようなケースでは、以下の手法が考えられます。問題の回答・解説は、あくまで問題作成者の見解であり、個別の事象を適切に解決できるものとは限りません。河川B市5年確率降雨(45mm/hr)流出係数C50%⇒70%雨水吐口放流量は現状維持(流出係数50%相当)【流出係数の差分を貯留】河川へのピーク放流量を現状維持するため、貯留施設を設置して、現況流出係数50%と計画流出係数70%の差分(20%相当)の雨水を貯留する。貯留施設C=20%相当を取水C=70%のピーク放流量C=50%のピーク放流量放流量(m3/s)時間貯留対象(C=20%相当)雨水通信教育システム~雨道場~2015.5月号No.007導入編26

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