雨水通信教育システム~雨道場~ No.007
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【問題の回答・解説・基礎知識の学習】(基礎知識)第1問の回答・・・⑤①、②【解説】浸水シミュレーションは、排水区のモデルに時間的・空間的な分布をもつ降雨を与えて、その排水区の特性を反映した流出・氾濫現象を解析することができるため、精度の高い浸水状況を把握することができます。その結果、浸水想定区域や想定浸水被害を把握して重点的に対策を行うべき区域や対策の優先度等を検討することが可能です。⑤【解説】圧力管状態となる場合は、ピーク時の管内流量は合理式等流計算で算出した雨水流出量よりも大きくなることがあります。そのため、浸水シミュレーションで算出した雨水流出量(管内流量)を用いて自由水面を確保できる管断面を決定することは管断面が過大となることが起こりうるため注意が必要です。③、④【解説】浸水シミュレーションは、圧力管状態を考慮して管内流量や動水位を計算することができます。放流先の河川水位を出発水位として上流の動水位を計算することができるため、河川水位の影響を受ける区域(区間)を把握することができます。河川からの背水位が地盤高を越える低地区に対してはポンプ排水を行うこととなります。正しい基礎知識の学習正しい参考文献①ストックを活用した都市浸水対策機能向上のための新たな基本的考え方平成26年4月②下水道総合浸水対策計画策定マニュアル(案)平成18年3月③流出解析モデル利活用マニュアル-2006年3月-財団法人下水道新技術推進機構(現公益財団法人日本下水道新技術機構)誤り雨水通信教育システム~雨道場~2015.5月号No.007日本水工設計㈱の協力により作成応用編33

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