雨水通信教育システム~雨道場~ No.007
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【問題の回答・解説・基礎知識の学習】(基礎知識)第3問の回答・・・③①【解説】③【解説】④【解説】②【解説】正しい基礎知識の学習正しい参考文献①ストックを活用した都市浸水対策機能向上のための新たな基本的考え方平成26年4月②流出解析モデル利活用マニュアル-2006年3月-誤り正しい雨水通信教育システム~雨道場~流出解析モデルを用いた浸水シミュレーションでは、実際の降雨の際の状況を再現するキャリブレーションという作業が必要になります。この作業では、降雨時の下水道管渠内の水位や流速、流量等の時系列データを用いてパラメータを調整し、解析する地域に適したモデルを構築する必要があります。既存ストックを活用した浸水対策を実行する際には、既存施設の能力を定量評価することが重要になります。そのため、既設管の正確な施設情報を用いて適切なモデルの構築が必要となります。流出解析モデルを用いた浸水シミュレーションの際には、ポンプ場や水理構造物(堰やオリフィス等)をモデル化して、一体的に解析することが可能となっています。そのため、キャリブレーション作業の際には、実際の運転情報を組み込んで検証する必要があります。また、既存施設の状況を設定することにより、様々な降雨を用いて、最適な制御方法の検討を行うことも可能となります。流出解析モデルを用いた浸水シミュレーションのキャリブレーション作業では、①で示したように実降雨の際のデータを用いて実施します。この作業では、水位の変動状況やピーク時の発生時間等、詳細なチェックが必要となるため、降雨についても1分、5分、10分間隔程度の情報が必要となります。⑤正しい【解説】合理式では、流出係数や流達時間を設定して計算を実行しますが、流出解析モデルを用いた浸水シミュレーションでは、地表面の貯留、浸透等をモデル化する降雨損失モデルと降雨が地表面を流れる経過を運動力学的に求める表面流出モデルを用いて、下水道管内への流入の計算を行います。そのため、不浸透域、地表面の粗度、浸透施設等のデータは、解析に重要なデータとなります。2015.5月号No.007日本水工設計㈱の協力により作成応用編37

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