雨水通信教育システム~雨道場~ No.008
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問題の回答・解説・基礎知識の学習】(基礎知識)雨水通信教育システム~雨道場~2015.7月号No.008㈱NJSの協力により作成応用編第2問の回答・・・④①・・・誤り【解説】多くの場合、流量計や水位計は製品のカタログ精度と現場精度は異なります。したがって、設置時には必ずコンベックス等を用いた実測水深との比較など、計器の精度確認を行う必要があります。④・・・正しい【解説】開水路と管路(暗きょ)、自由水面状態と圧力状態など、あらゆる環境下で精度よく計測できる流量計はありません。水面の上昇が著しくない開水路にはフリューム式、圧力状態が見込まれる管路には面測式など、設置環境に応じた機種選定が必要です。③・・・誤り【解説】水位計・流量計のメンテナンスは、センサーの流出、バッテリーの水没、きょう雑物の堆積などによる計測不慮を考慮し、1~2週間に1回程度実施することが望ましいです。近年では、地上やマンホール蓋にアンテナを設置することで逐次、計測値(異常値)をパソコンなどで確認できるシステムが開発されています。②・・・誤り【解説】下水道の流達時間は河川などに比べ短く、上流部では5~10分程度です。浸水シミュレーションにより上流から下流まで含め面的な能力評価を行うためには、5~10分ピッチ程度が最適です。既存の雨量計で細かなデータが得られない場合は、水位・流量計測地点の近くに雨量計を設置することが望ましいです。参考文献①下水道管路施設維持管理マニュアル-1997版-社団法人日本下水道管路維持管理業協会(現公益社団法人日本下水道管路管理業協会)②下水道管路管理積算資料-2015-公益財団法人日本下水道管路管理業協会③流出解析モデル利活用マニュアル-2006年3月-財団法人下水道新技術推進機構(現公益財団法人日本下水道新技術機構)31※問題の回答・解説は、あくまで問題作成者の見解であり、個別の事象を適切に解決できるものとは限りません。

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