雨水通信教育システム~雨道場~ No.008
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雨水通信教育システム~雨道場~【問題の回答・解説・基礎知識の学習】(ケーススタディー)2015.7月号No.008応用編日本水工設計㈱の協力により作成第1問①どのような場所に付ければ良いでしょうか?排水区としての対策を考えるにあたっては、既存水路が排水区の全ての雨水が集まる施設であることから、排水区全体および既存水路内の流量を押さえるため、極力、最下流に近い所に1基設置することとしました。さらに、排水区が大きいことから、浸水地区の直下にも1基設置し、重点的に検討を行う地区の実態を把握することとしました。②どのような機種を設置するべきでしょうか。既存水路が雨水の水路であり、浸水も生じていることから大雨時には流量が多くなることが想定されました。また、大断面であることから大きな流速分布が生じる可能性を考慮し、水位計による測定を行う事としました。水位計の設置箇所は暗渠であり、水路内には堆積物がほとんど見られなかったことから、水位計を水路内に設置しても流れに大きな影響は及ぼさないと考えられたため、圧力式水位計を水路底に設置することとしました。③どのような事項に注意すればよいでしょうか。圧力式水位計の場合、センサ部は最小流量以下の水深に設置する必要があります。また、水路形状や勾配が一様でない場合、堆積物が著しい場合、屈曲部や合流部など、一様の流速分布にならない可能性がある地点では、精度が確保できないため、上流に位置をずらすなどを検討する必要があります。水位計を設置。ごみ等でセンサ部分が埋まらないように多孔性のパイプで保護データロガーおよびバッテリー(地上に設置)までのコードを壁面に固定33※問題の回答・解説は、あくまで問題作成者の見解であり、個別の事象を適切に解決できるものとは限りません。

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