雨水通信教育システム~雨道場~ No.010
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雨水通信教育システム~雨道場~2015.11月号No.01022【問題の回答・解説・基礎知識の学習】(基礎知識)第3問の回答・・・③水路には、摩擦による損失水頭や流入、断面変化、障害物など水路の形状の変化による損失水頭が生じます。これらの損失水頭は、水位の変化となって現れます。下図に示す摩擦損失水頭hfは、次式で求められます。hf=f×L/R×v2/2gR:径深,f:摩擦損失係数,v:流速,g:重力加速度摩擦損失水頭hfは水面の低下量に等しく、摩擦損失係数fはマニングの公式を使用すれば次のとおりです。f=2gn2/R1/3ゆえに、摩擦損失水頭hfは次のように表されます。hf=n2v2/R4/3×Lよって、流速v、径深Rを計算し、摩擦損失水頭hfが求められます。既存水路等で能力が不足する場面においては、摩擦損失水頭を連続的に計算することにより、水位が地盤高を上回るかどうかで簡易的に浸水の危険性を検証することができます。不定流における浸水の予測を行う場合は、浸水シミュレーションを活用した検討が必要となります。Hhf【回答】流速v=Q/A=20/(2×5)=2m/s径深R=A/S=2×5/(2+5+2)=1.11m摩擦損失水頭hfは、hf=n2v2/R4/3×L=0.0122×22/1.114/3×3000=1.50mオリジナル設計㈱の協力により作成導入編

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