雨水通信教育システム~雨道場~ No.010
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雨水通信教育システム~雨道場~2015.11月号No.01026オンサイト・オリフィス式横越流・ポンプ排水式調整方式調整池下流のハイドロ【問題の回答・解説・基礎知識の学習】(ケーススタディー)①枝線の能力不足による浸水貯留施設直近の下流施設への効果が大きいオンサイト貯留の設置が効果的です。オフサイト貯留施設は枝線付近での浸水箇所のスポット的な対策として設置されます。②幹線の背水の影響による浸水浸水対策効果が得られる場所に設置され、幹線等の水位を下げる効果があるオフサイト貯留の設置が効果的です。オンサイト貯留施設は、幹線付近での浸水箇所や主要施設の能力不足解消のために設置されます。ただし、浸水原因は枝線と幹線が相互に作用している場合が多いため、貯留施設の配置検討に当たっては、浸水の原因を十分に調査し、オンサイト貯留とオフサイト貯留施設についても浸水原因に合わせた組み合わせを検討することが重要です。【オンサイト・オフサイト調整池の特徴】オンサイト調整池は施設管理の簡略化よりオンサイト・オリフィス式を採用するのが一般的です。流出ピークを低減させるとともに、ピーク時間を後方にずらす効果があり、同容量であればピークカット効果は横越流式よりも小さいが、小流量から調整効果が得られ、メンテナンスが容易です。オフサイト調整池は、横越流方式または全量流入・ポンプ排水方式を採用するのが一般的です。流出ピークのカットのみを目的とし、同容量のオリフィス式よりもピークカット効果は大きいですが、小流量時には効果が出ません。貯留した雨水の排水ポンプなどが必要となります。オフサイト貯留は幹線付近での設置となるため、適度な広さの用地があったとしても高台にあるなど設置場所として効果的でない場合はその用地を有効利用できない場合があります。▲貯留施設の流出抑制効果(例)▼オンサイト・オフサイトの調整池の特徴※問題の回答・解説は、あくまで問題作成者の見解であり、個別の事象を適切に解決できるとは限りません。参考文献:「下水道施設計画・設計指針と解説前編2009年版」(日本下水道協会)(株)NJSの協力により作成導入編

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