雨水通信教育システム~雨道場~ No.010
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雨水通信教育システム~雨道場~2015.11月号No.01033【問題の回答・解説・基礎知識の学習】(基礎知識)㈱東京設計事務所の協力により作成第1問の回答・・・②①適切【解説】③適切【解説】④適切【解説】②不適切【解説】基礎知識の学習河川と下水道のストックについて相互に連携する対策手法として、河川水位の上昇時にも下水道からの雨水排水が行えるよう、河川の調整池と一部の下水道管の直接接続を行うこと、及び、河川の広域調整池の相互融通機能を下水道の小流域に拡大し、河川の広域調整池と下水道の雨水貯留施設を連結することが検討されている。このほか、ネットワーク化等により河川等の放流先が変更となった場合に、従前の放流先の能力を最大限活用することを可能とする下水道施設を整備することが想定される。きわめて短時間の局地的な大雨等においては、下水道に雨水が流入する取り込み地点がボトルネックとなって浸水被害が生じている事例がある。側溝等の取り込み施設においては、落ち葉やごみ等が詰まらないようにすることにより、能力が低下しにくい構造とすることが、効果的である。さらに、道路の横断線形を凹構造にすることにより、家屋等の一般資産の被害が生じにくい構造で整備することが検討されている。公園・緑地、校庭、駐車場、水田、ため池等と連携する対策手法として、廃止されたため池の雨水貯留施設としての活用や水田の排水ますに堰板を設置して水田内に雨水を貯留する活用、校庭や野球場のグランド等を掘り下げて雨水を貯留する活用等が行われている。河川以外の水路等の排水系統が、浸水被害の軽減に効果を発揮している。このような既存水路や運河等の能力を評価し、さらなる相乗効果が発揮できるよう下水道の整備を行い、浸水被害の解消・軽減を図る。既存水路や運河等の能力を増強することで浸水被害の解消・軽減を図ることも可能と考えられるが、他事業者との連携による浸水対策手法としては不適切である。参考文献・ストックを活用した都市浸水対策機能向上のための新たな基本的考え方平成26年4月※問題の回答・解説は、あくまで問題作成者の見解であり、個別の事象を適切に解決できるものとは限りません。応用編

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