雨水通信教育システム~雨道場~ No.010
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雨水通信教育システム~雨道場~2015.11月号No.01037【問題の回答・解説・基礎知識の学習】(ケーススタディ)応用編第1問図モデル排水区の対策イメージ図下水道法の一部改訂概要■下水道部局における浸水対策まず、新たな下水道整備目標に基づき、下水道管路等の既存ストックの能力評価を行います。ここでは最低限必要となる対策を検討し、雨水調整池や雨水貯留管など下水道での浸水対策内容を整理します。■河川部局との連携現行の「下水道施設計画・設計指針と解説2009年版」では、「計画外水位は、原則として河川においては計画高水位、海域においては既往最高潮位とする」とされています。しかし、下水道の流達時間と河川の洪水到達時間の相違等、一概に互いの流量ピークが重なるとは限りません。過去の降雨実績を整理する等、流域の特性を検討し、豪雨時における外水位や許容放流量等について河川部局との調整を行うことが望ましいです。■開発部局との連携モデル排水区内のB地区のような土地利用が高度化する地区では、下水道による浸水対策施設のための用地を確保することは困難です。下水道法の一部改訂による「浸水被害対策区域」の指定制度を活用し、民間による雨水貯留施設の設置との組み合わせによる官民連携した対策の推進を検討することが重要です。(株)NJSの協力により作成

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