雨水通信教育システム~雨道場~ No.010
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雨水通信教育システム~雨道場~2015.11月号No.01039【問題の回答・解説・基礎知識の学習】(ケーススタディ)応用編第2問図モデル地区の対策イメージ図下水道法の一部改訂概要(株)NJSの協力により作成■下水道部局における浸水対策現行の公共下水道では、汚水処理と雨水排除を同じ区域で行うことが前提でした。平成27年度より下水道法の一部改訂により「雨水公共下水道」が創設され、雨水排除に特化した下水道計画区域の設定が可能になりました。モデル地区の浄化槽区域では同制度を活用した雨水整備について検討することが肝要です。また、行政区域内において同様の区域が存在する場合は、対象となる区域を整理する構想(下水道雨水基本構想)を作成しておくことが効率的な整備を行う上で重要となります。■河川部局との連携問1の回答と同様に河川部局との調整を図ることが重要です。■農政部局との連携水田の地盤高は周りの道路や宅地よりも低いため、豪雨時には地形的な要因により雨水が溜まる形状になっています。仮にほ場整備事業により田面のかさ上げが進められるとこれまで溜まっていた雨水が一気に下流市街地へ流入する恐れがあります。将来にわたり雨に強いまちづくりを行う上では、水田貯留やこれに伴う助成制度の確立等、農政部局との連携も必要となります。

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