雨水通信教育システム~雨道場~ No.11
31/39

雨水通信教育システム~雨道場~【問題の回答・解説・基礎知識の学習】(基礎知識)第1問の回答・・・②、④①正解【解説】降雨の継続時間の特性により下水道管路網にとってボトルネック個所が異なることから、降雨の時間分布を考慮すべきである。また、排水区の面積に比べて雨域が小さい場合等では、場所により外力の程度(リスク)が異なることから空間分布も考慮することが望ましい。時間分布は地上雨量計、空間分布は地上雨量計及びレーダー雨量計の観測情報の活用が可能である。㈱日水コンの協力により作成②誤り【解説】浸水シミュレーションでは、降雨の時系列データによる結果と、水位または流量に関する観測情報との比較(再現性確認)を行う。ピーク水位のほか、時系列変動を確認する。なお、放流先の背水の影響がある場合には、放流先の水位のほか、流速(流量)を観測することが望ましい。浸水情報による再現性確認にあたっては、浸水位のほか、浸水範囲、浸水時間等の情報も考慮することが望ましい。③正解【解説】リアルタイムの下水道管路内の水位や高精度かつ面的な雨量を把握することにより、ポンプ等の施設のきめ細やかな運転管理が可能となる。なお、運用にあたっては、X-RAIN等の高精度降雨情報システムや水位情報と連携したリアルタイム運用システムの活用が効果的である。④誤り【解説】観測情報について、HPへの公表やエリアメール、行政メールへの配信等を行うことにより、住民の避難行動等に資することが可能である。観測情報の配信間隔(タイミング)については、情報伝達及び避難に要するリードタイムを考慮し、水位上昇速度の特性を踏まえ、適宜設定することが望ましい。31応用編基礎知識の学習参考文献①ストックを活用した都市浸水対策機能向上のための新たな基本的考え方平成26年4月②流出解析モデル利活用マニュアル-2006年3月-財団法人下水道新技術推進機構(現公益財団法人日本下水道新技術機構)2016.1月号No.011

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer10.2以上が必要です