雨水通信教育システム~雨道場~ No.11
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ストックの活用は、下水道のストックのみならず、都市内の下水道以外の雨水の排水系統の現況及び既定計画等の他事業ストックの適切な評価とともに、相乗して効果を発現する対策の検討・実施等により粘り強く効果を発揮し、被害の軽減を図れるように河川部局や都市計画部局等の関係部局と連携することが重要となる。【問題の回答・解説・基礎知識の学習】(ケーススタディ)雨水通信教育システム~雨道場~37ハード対策参考文献:ストックを活用した都市浸水対策機能向上のための新たな基本的考え方平成26年4月ハード対策は、既存の下水道施設を活用した対策と他事業の既存計画や施設と連携した対策の2つに大分される。①既存の下水道施設を活用した対策・管きょの一部増径、幹線枝線間やポンプ場間のネットワーク化、改築にあたっての既存施設等の有効活用、雨水貯留施設整備、合流式下水道改善対策施設の浸水対策利用、取水施設の早期整備●幹線間・ポンプ場間のネットワーク化局地的な大雨の雨域は、非常に狭い範囲であることから、計画降雨に対応した各排水区の幹線間やポンプ場間のネットワーク化を図り、局地的な大雨において浸水の解消・軽減を図る。●雨水貯留施設整備排水先の整備状況により幹線の整備が当面困難な場合に既存管の能力を評価したうえで雨水貯留施設を整備し、相乗して一体のシステムの能力を高めることにより浸水被害の軽減を図る。●小型雨水貯留浸透施設を道路側溝下へ設置道路等の空間を有効に活用し、小型の雨水貯留浸透施設や浸透ます等を設置することにより、浸水被害の軽減を図る。②他事業の既存計画や施設と連携した対策・河川の調整池と下水道雨水貯留施設の直接接続、取り込み施設の能力増強、公園・緑地・校庭・駐車場・ため池等との連携、河川部局との連携、暫定防災調整池の恒久化、流域保全林との連携応用編2016.1月号No.011オリジナル設計(株)の協力により作成

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