雨水通信教育システム~雨道場~ No.12
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雨水通信教育システム~雨道場~2016.3月号No.012河川・下水道のシームレスモデルを用いたリアルタイム浸水予測手法の開発(平成27年度~)研究代表者渋尾欣弘(土木研究所水災害リスクマネジメント国際センター(ICHARM)専門研究員)共同研究者佐貫宏(五洋建設(株)技術研究所課長)、李星愛(東京大学大学院工学系研究科特任研究員)、吉村耕平(高知工科大学社会マネジメント学群助教)※アドバイザリーボード:佐藤愼司、田島芳満、古米弘明(東京大学大学院工学系研究科教授)技術の概要沿岸部都市等流域における浸水・氾濫をより正確に予測するには、河川、下水道、海岸の各要素モデルを統合化し、それぞれの影響を反映した解析が重要である。本研究では、河道、下水道、沿岸水理に関するサブモデルがシームレスに結合され、それぞれの氾濫因子に基づく浸水予測が可能なモデル(シームレスモデル)を鶴見川都市流域に適用し、オープン且つリアルタイムに内水氾濫を予測可能な手法の開発を行う。当該下水道排水区における浸水実績及び下水道幹線内水位データによりモデルの浸水予測性能を評価・検証する。雨水貯留管洪水調節施設内水排除施設河道、下水道、沿岸水理サブモデルが結合され、それぞれの氾濫因子に基づく浸水事象を一体的に解析XRAINΦ250㍉までの詳細モデルの提供雨水貯留管内の水位データの提供主要雨水幹線内、水位計設置の協力シームレスモデル河川・下水道事業における治水対策都市行政と連携した研究体制下水道分野内外の様々な事業の効果をモデルに反映詳細シームレスモデルによる平成26年台風18号再現計算平成26年台風18号による浸水情報の集約と可視化(技術革新性)モデル内で河道要素・下水道要素を一体的に解くことにより、排水先河川等の水位上昇を考慮した管路内水理計算と溢水解析高解像度な雨量情報(XRAIN)を外力とすることで、局地的な豪雨域の移動を排水区内水理計算に反映内水の地表面流下解析において、詳細な標高モデルの地表面分布に基づき、窪地や傾斜などの地表面特性を考慮(下水道技術研究開発へ見込まれる貢献)内水氾濫、河川洪水発生による都市域浸水情報の把握を可能にするリアルタイムな浸水予測技術下水道浸水対策事業と他治水対策事業を組み合わせた効果的活用方法の提言パブリックに利用可能なモデルを開発し、全国自治体への研究成果普及を支援

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