雨水通信教育システム~雨道場~No.13
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雨水通信教育システム~雨道場~【問題の回答・解説・基礎知識の学習】(ケーススタディー)①雨水対策目標を定めるための評価指標として、どのような指標が考えられるか?㈱東京設計事務所の協力により作成※問題の回答・解説は、あくまで問題作成者の見解であり、個別の事象を適切に解決できるものとは限りません。14雨水対策目標は、浸水リスク等の評価に応じ、策定主体の判断により、きめ細やかに設定することが望ましい。浸水対策を実施すべき区域の設定にあたっては、浸水被害の発生状況や浸水リスク、資産・人口の集積状況等を勘案して設定することが望ましい。よって、評価指標としては、以下のような項目が考えられる。•浸水実績箇所数•資産分布(資産集積度)•人口分布•地下施設箇所数•災害時要配慮者数(または施設数)•浸水危険度(内水ハザードマップや既存のシミュレーション結果、地形情報(標高データ)、地形情報(標高データ)による簡易シミュレーション結果等に基づく)設定した評価指標については、必要に応じて重み付けの検討等を行ったうえで、地域ごとの重要度の評価を行う。重みづけの検討手法としては、AHP(階層分析法)のような手法がある評価指標A評価指標B重要同等重要非常に重要非常に重要【AHP(階層分析法)】各指標の重要度についてアンケートを行うことで、策定主体や関連部局の総意を反映した独自の重要度指数を設定できる。評価項目の中から2項目ずつ取り出して「どちらの項目をどのくらい重要視するか」を質問する一対比較アンケートを全ての組み合わせについて行い、その結果から各評価項目の重みを算出する。2016.5月号No.013

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