雨水通信教育システム~雨道場~ No.14
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雨水通信教育システム~雨道場~【問題の回答・解説・基礎知識の学習】(ケーススタディー)㈱日水コンの協力により作成参考資料:「下水道管きょ等における水位等観測を推進するための手引き(案)」平成28年4月国土交通省水管理・国土保全局下水道部14・浸水対策における水位観測の目的については、下記が挙げられる。計画時(浸水シミュレーションを活用した雨水管理計画の策定時):現状の能力評価検討の精度向上(ネットワーク構造等の妥当性確認や有効雨量の算定のための係数設定)や施設計画の検討精度向上等への活用運用時(既存ストックの雨水管理に対して施設情報や観測情報を活用する際):ポンプやゲート等の運転制御や水防管理者等への情報提供、対策施設等の浸水被害軽減効果確認等への活用・調査地点については、各目的に応じた観測データが入手可能な地点を選定する。(下表及び下図参照)目的代表調査地点選定視点計画時現状の能力評価検討の精度向上ネットワーク構造等の妥当性確認吐口部や主要幹線(最長ルート)排水系統の概況が捉えられる地点浸水実績箇所浸水発生現象を把握できる地点特殊構造物の近傍分水等の特殊構造物の水理特性が把握できる地点水路構造が特徴的な路線断面形状(暗渠・開渠等)や管材、断面急縮部等の構造的に水理的な影響がある地点背水の恐れがある路線河川等背水状況を把握できる地点有効雨量の算定のための係数設定代表的な流出特性を有する箇所土地利用や地形勾配等の違いによる流出率を把握できる地点施設計画の検討精度向上シミュレーションでの水理的なネック箇所シミュレーション結果との比較が可能な地点運用時ポンプやゲート等の運転制御施設運転のトリガー箇所ポンプやゲート等の施設運転との関係性がある地点や浸水常襲地点特殊構造物の近傍可動方式の分水等の施設運転との関係性がある地点水防管理者等への情報提供生命保護の観点で重要な地区(地下街等)水位上昇速度を踏まえ、危険周知が可能である地点浸水常襲地区水位上昇速度を踏まえ、危険周知が可能である地点対策施設等の浸水被害軽減効果確認被害軽減効果が得られる箇所対策前後の水位状況の比較等想定対策効果の確認が可能である地点計画時運用時:調査すべき代表地点(例)2016.8月号No.014

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