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4/17 排水処理の各種ユニットプロセス

【テロップ】
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【ノート】
生物処理を説明する前に、排水処理全体について、おさらいします。 ここでいう「排水」とは、家庭排水のほか、工場排水なども含んだ、汚濁水全般をさすものです。 排水の性状に応じた様々な処理方法がありますが、これらは大きく四つに分けて考えることができます。 #1 1つ目は物理処理です。物理処理には、スクリーンや沈降分離、ろ過、吸着などがあります。これらは、重力や吸着力などの自然が持つ物理作用を、処理の動力源にしています。 #2 次は化学処理です。化学処理は、凝集沈殿や中和、殺菌など、化学薬品を用いた処理で、化学薬品が消費されます。 #3 生物処理は、各種の活性汚泥法など、微生物の代謝を利用した処理です。生物処理には、微生物を良好な状態に保つための動力が必要になります。 #4 組合せは、生物活性炭や同時凝集など、1つの槽の中で、上の2つ以上の処理法を組み合わせて行うものです。 このため、処理プロセスの運転コストは、一般的には物理処理が一番安く、次に生物処理、化学処理の順になります。 そこで、通常の排水処理では、いくつかの処理方法を組み合わせて、効率的に処理を行っています。