B1-1
7/17 ● 有機物の一部が完全に無機化されるため、汚泥発生量が小さい。

【テロップ】
※各テロップ文字をクリックすると該当の場所がピンポイントで閲覧できます。



【ノート】
このように、生物学的排水処理は、細菌や微生物の増殖作用を利用しているためのメリットとデメリットがあります。  #1 先ず メリットですが、処理としては、目的の細菌や微生物が、効率的に増殖できる環境条件を整えるだけで良いので、低コストで済むことです。 現在の排水基準レベルまで、きれいに処理しようとすると、有機系の排水処理では、唯一の対処法ということができると思います。  #2 このため、有機系の生活排水の処理が主な目的の、ほとんどの下水処理場では、生物処理が主要な役割を果たしています。  #3 次に、処理対象物ですが、物理処理と違い、固形物であろうが、溶解性であろうが、排水中の汚濁質の存在形態に関係なく、生物分解が可能な有機物であれば、その大半を一括して処理できます。  #4 また、処理環境の組み合わせや運転方法により、有機物のほか、窒素やリンなどの 栄養塩類を効率的に除去できるのも、メリットです。  #5 さらに、化学処理と違い、処理された有機物の一部が完全に分解・無機化されるため、分離・除去される汚泥の発生量が少なくなるのも、メリットです。