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研修に参加して 千葉県旭市下水道課 塙 孝一郎 この度、日本下水道事業団の研修について、寄稿をご依頼いただいた時は、えっ何で?と驚いてしまいました。何故、私が選ばれたのかと思えば、今年、何回も研修に来てくれたからということです。それならば、私が研修で学んだこと、感じたことを皆さんに伝えればいいのかなと思い、寄稿させていただきます。 私が勤務する旭市は、平成17年7月1日に、旭市、海上町、飯岡町、干潟町の1市3町が合併して誕生した、盛んな農業をはじめ、水産業、商業、工業などのバランスのとれた田園都市です。 旭市公共下水道事業は、旧旭市区域において平成12年から供用開始され、現在も区域を拡大しています。 私が研修に参加したのは、下水道業務について新人であるからです。私の担当は、主に下水道受益者負担金に関することであり、その中でも徴収業務が大きな割合を占めています。以前に、税務課の徴収業務を経験しており、対応の基礎はできていたと思います。しかし、実際に下水道業務に携わると似ているがゆえの差異に戸惑うことも多く、勉強や研修をすることが必要だと思いました。また、現在も、下水道区域拡大中であることから、他の市町村の事例を知るべきと考えました。 最初の「企業会計」の研修では、地方公営企業関連法令から企業会計導入の手順、新会計基準の適用についての流れや実際に移行した茅ヶ崎市、横須賀市の方から注意した点、苦労した点等を聞くことができ、企業会計移行について、今の状況から、何が出来るのかを学びました。 また、初めての長期間泊まりがけの研修ということで、気張っていたものの、教授の要点をついた講義のおかげか、実際の一日一日を早く感じられました。同室の人たちにも恵まれ、それぞれの市町村の現状や、出来事、いままでの経験を聞くことができ、また今後の相談相手としての交流の輪を広げることができたことは幸運だったと思います。 「滞納対策」の研修については、近年、旭市では徴収の強化に取り組んでいる関係から受講したのですが、滞納者への対応、スーパー銭湯等様々な滞納事例、滞納徴収、処分についての根拠や法令等を改めて学ぶことができ、もっと早い時期に開催していただいたなら年度当初から、反映できたのになあと残念に思いました。2度目の研修ということで、同室の初参加の人たちにいろいろ教えることができたのもいい思い出です。 研修に参加して思ったことは、やはり実行している人の経験を聞くことは、今後の活動に生かせるということです。近年では、技術の発展に伴い様々な新しい問題が発生することが多いのですが、似たような前例を知ることができれば、今後の対応に役立てることができます。 もちろん、条例等の確認を忘れてはいません。加藤教授からは、下水道事業は、国税徴収法、地方税法他いくつもの法令が関係することは何度も説明され、その複雑さに戸惑うこともありました。その場合でも、様々な事例をご存知なため、発生している問題について質問すると、直ぐに根拠や法令に基づいた回答をいただくことができ、大変参考になりました。 最後になりますが、全国各地から研修生が集まり知識を学ぶと共に、交流することで人脈の輪を広げ、行政に生かしていく場として、今後の日本下水道事業団のさらなる発展と研修参加者のご活躍を祈念いたします。 (平25『企業会計‐移行の準備と手続き‐(第1回)』ほか受講) 第47号研修みずのわ(9)研修に参加して千葉県旭市下水道課塙 孝一郎

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