mizunowa50
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から「平成24年度から『管渠の液状化対策』のコースを開講するから、県庁で取り組んだ事柄を研修生に話して欲しい。」と依頼されました。渡邊先生の依頼であれば断るわけにもいかず、渋々引き受けたのが本当のところです。それから5年間講師を務めました。体験談を通じて、震災の悲惨な状況を少しは理解してもらえたのではないかと思っています。研修生との懇親会で「先生の話を聞かなければ、震災のひどさを知ることは出来なかった。今後の災害対応の動機付けになりました。」と言ってもらい、やって良かったと感じました。このコースは今年度で一区切り付け、一旦休止となりますが、何らかの形で震災の教訓を語り継ぐ機会があればと思っています。これまで宮城県七ヶ浜町町長の寺澤さん、福島県須賀川市の安田さん、青木さんと被災地からの発信をしてきましたが、それぞれの思いは研修生の皆さんの胸に刻まれたことを願う次第です。最後に、大変恐縮ではありましたが、細川所長から講師として貢献したということで感謝状をいただいてしまいました、こちらこそ、貴重な経験を積むことが出来たことに感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございました。出来ませんでしたが、このような時だからこそ、技術者は稼がねばならないし、後世に経験を引き継いでいかねばなりません。私は、震災時に県庁下水環境課に在職し、県内市町村の応急対応などについて調整業務を体験しました。その後、渡邊先生先生を囲みましょう!」今も忘れることが出来ない吉田さんの声です。この場を借りて、ご冥福をお祈り申し上げます。東日本大震災は多くの犠牲と被害をもたらしました。1000年に一度と言われる地震にまさか遭遇するとは想像もはじめに、米沢市について少し紹介をさせていただきます。米沢市は、山形県の一番南に位置し福島市と接しています。現在、東北中央自動車道の整備が進められており、平成29年度中に福島~米沢間が開通します。この区間は、国土交通省「研修がつなぐ人の輪」 山形県米沢市上下水道部下水道課課長 石山 哲が新直轄方式により整備している高速道路で料金は無料となります。米沢市は、米沢牛で有名ですが果物や米沢ラーメンも大変おいしく、温泉もありますのでぜひお越しください。私が事業団の研修にお世話になったのは、平成11年1月の「管きょⅡ」でありました。真冬の1月で雪が多く、研修へ出発する前の2日間屋根の雪下ろしをしてから行った事を思い出します。私は下水道課へ異動して1年目で、研修は当初先輩が受講することになっておりましたが、急きょ都合により私が参加することになりました。そのうえ総代という役目もいただき、コースのいろいろな行事など、幹事長とともにおまけの役員としてお手伝いをさせていただきました。主に幹事長は昼の研修について、私は夜の部の担当として楽しく務めさせていただきました。この様な縁から、研修担当の渡邊良彦先生には大変お世話になりかわいがっていただきました。私にとりまして、渡邊先生との出会いが研修で得ました最大の財産となりました。(11)研修みずのわ第50号平成28年3月 盛岡市内にて

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