mizunowa50
17/48

何を書かせて頂こうかと振り返っていたのですが、平成15年度に滋賀県に土木職として入庁してから13年間で研修センターへは3度お世話になっておりまして、その時々のことを綴らせて頂く事にしました。私は滋賀県に入庁してからずっと下水道事業部署におり、流域下水道の建設事務所、県庁、下水道公社、維持管理の職場を渡り歩いて参りました。その中で、1度目の研修センターへの往訪は平成16年度の「流域総合」という流域別下水道整備総合計画(流総計画)に関する研修でした。すでに遠い記憶になっていますが、流総計画というテーマのせいか参加者は県の方ばかりだったように思います。当時は入庁2年目で建設事務所に配属されており、流総計画をよく理解していないまま参加し、頓珍漢な発言を繰り返していた失礼極まりない研修生でした。それでも、講師の皆様、他の研修生の方々に暖かくご指導いただいた記憶も残っています。今から思うと汗顔の至りですが・・・。2度目は平成20年度の「下水道事業におけるアセットマネジメント」研修でした。県庁下水道課に在籍していた時です。この研修は資料も残っており、写真はその時のモノです。長寿命化支援制度が創設された年度であり、下水道事業が本格的に維持管理、マネジメントの時代に入ったことを感じる頃だったかと思います。2泊3日と比較的短期間の研修期間であったということもあり、30名を超える研修生と、てんこ盛りの研修内容であっという間の3日間でした。今になって当時の研修資料と写真を見て非常に驚いたことがありました。この原稿を書いている平成28年度現在、私は日本下水道事業団に派遣されているのですが当時のこの研修の参加者のうちO市とF市から来られていた2名の方と今、まさしく同じ事業団の職場で一緒に働いていることに今更のように気が付きました。平成20年度の研修から8年後に、よもや、その時の研修生の方々と同じ職場で働くことになるとは、想像すらしなかったことです。まさしく、JS研修が繋ぐ縁だな、としみじみ実感しております。3度目は、平成28年度に恐れ多くも研修生ではなく講師側としてでした。平成27年度の下水道法改正を受け、事業計画の記載内容についても変更され、新しい計画策定について考え方や事例紹介も含めた話をさせて頂きました。受け手側でなく、送り手側の立場に立つこと自体、今まであまり経験したことが無く、プレッシャーと戦いながらもいかに分かり易く相手に伝えるかという事を考えるため、準備にかなり時間を要しました。その過程で私自身も気づくこと、理解が深まることがたくさんありとても良い経験となりました。このような機会を与えてくださったことに改めて感謝しています。ありがとうございました。これからもJS研修が下水道事業の未来と、下水道事業に関わる全ての人たちのさまざまな縁を繋いでいくことを期待しています。(15)研修みずのわ第50号O市の方F市の方筆者

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer10.2以上が必要です