mizunowa50
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私は事業団の研修を昭和の時代に3回受講しました。実施設計コース(実施設計Ⅱ)、実施設計コース管渠Ⅲ(推進工法)、工事監督管理コースの3コースです。その中で一番印象に残っている研修は、昭和52年11月の初級研修の実施設計コース(実施設計Ⅱ)です。研修棟は現在の宿泊棟1棟だけで、その中に宿泊、研修室、食堂、浴室等がありました。期間は4週間で当時は土曜日も午前中講義があり、講義内容としては、測量実習では、現地で平板測量・水準測量を行い、平面図・縦断図をA1サイズのトレーシングペーパーに全て作図する作業でした。図面を完成するために、製図室で夜遅くまで作業したこと、また、積算演習では、代価表を全て作成し、この間必死になって受講したことを今では懐かしく思い出されます。又、水曜日の午後、リクレーションの時間があり、隣にある処理センターは、当時供用開始はしていましたが、研修所の隣は未整備の広い用地があり、研修生同士でソフトボール大会があり、交流を深めたことも良い思い出の一つであります。この研修を通じて、渡邊先生にお会いしたことがきっかけとなり、現職の時も何回か講師の依頼を受け微力ではございますが、研修センターにお伺いしたことがありました。渡邊先生から初級研修の受講後に「関東みずのわの会」への入会のお声をいただき、東京都・横浜市・川崎市・さいたま市・草加市・新座市・足利市・佐野市・古河市・千葉市・大和市など多数の方々との交流の場を頂き、大変貴重な体験をさせていただいております。平成26年からは「宮山会」(現在は「宮山福会」)に参加させていただき、10月中旬に行った山形県月山の紅葉が見事で赤と黄色のコントラストに圧倒され、何とも言うことのできない光景でした。又、松島は日曜日と重なり観光客で賑わっており、湾内の遊覧船も満員状態でしたが、湾内には未だに東日本大震災の津波被害の爪痕が生々しく残っておりました。その時は、私の住んでいる関東地区の蓮田市においても激しい揺れに襲われました。2011年3月11日午後2時46分に起きた東北地方太平洋沖地震は、1900年以降マグ二チュード9.0の超巨大地震として世界で6番目であることからも予想を遥かに超えた大災害となりました。私はこの年の3月31日に市役所を定年退職しましたが、公務員としての最後の月を今まで経験したことのない災害復旧に追われたことを今でも思い出すことがあります。退職と同時に、渡邊先生より事業団研修センターの講師との依頼を頂き、現在まで管きょ設忘れてならないのが地元「関東みずのわ会」です。毎年退職者をお祝いする会「新年会・卒業を祝う会」に「お元気ですか」と渡邊先生のあいさつに始まり卒業式も半ばを過ぎると大宴会とお互いの今上報告に花が咲きます。懐かしい人たちが一同に集い老いも若きも関係なく楽しいひと時を過ごす事ができています。今後もこの研修所で結ばれた絆を強くそして末永いものにしていく為に「みずのわ」の波紋をより広く大きなものにしていけなければなりません。懐かしい思い出を綴らせて頂きましたが最後に日本下水道事業団の益々のご発展と研修生皆様のご健勝とご活躍を心よりお祈り申し上げます。邊先生の推薦があったからです。このことを契機に他のコースの講師依頼(暴力団対策・会計検査対策等など)を頂き今日にいたっています。平成24年には、事業団設立40周年記念に当たり外部功労者として受賞し感謝状を頂きました。この様に、渡邊先生の関係により多くのコース担当教授の皆様や他の講師の方々と冠婚葬祭は勿論のこと懇親を深めさせて頂きました。宮城、山形、福島県の「宮山福会」と平成24年から始まった「水サミット」も足利・佐野・京都・日光・広島、そして今年は、熊本サミットの予定であったが震災によりキャンセルとなってしまいました。しかし来年復興熊本水サミットとして予定をしています。また、日本下水道事業団   研修を3回受講して (元)埼玉県蓮田市上下水道部下水道課課長 岡本 久年(19)研修みずのわ第50号

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