mizunowa50
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ついに我々の仲間から市長が誕生しました。建設部長、総務部長、そして消防長まで、各地域で輩出している外崎会ですが、残念ながら下水道事業管理者に就任した者は未だおりません。我々の仲間とは、「昭和56年度計画設計認可コース」の研修生の会「外崎会(とのさきかい)」の会員です。今年の7月3、4の両日、市長就任のお祝いを兼ねて、東京都あきる野市で23回目の同期会を開催しました。外崎会は、その冠に頂く担当の外崎克久助教授と、北は北海道岩見沢市、南は鹿児島県加治木町から参加した29名の修了生による30名の同窓の会です。昭和57年(1982年)に熱海市で開催して以来、23回目の開催となりました。3年に2回の割で旧交を温めてきたことになります。現在の会員は、物故者2名、住所不明者3名、公務員退職者が23名、そして現役が2名(推定)となりました。34年もの長い間続いている当会の歴史的貴重な事実を、「みずのわ」に紹介する役目を、秋田市の木内が担うことになり、こうして拙文をしたためております。さて、センターから頂いた「みずのわvol.49」を拝見して驚きました。研修実施計画の内容が当時と大きく変わっているのです。当然でしょうが、浸水シミュレーション、アセットマネージメント、エネルギー利用、地震対策、管更正、液状化対策等、当時では考えられないグレードの高い内容であることを知りました。平成5年(1993年)に下水道事業から離れ、平成22年(2010年)に秋田市役所を退職した我が身は、全くの「浦島太郎」でした。今は下水道普及による良好な環境を満喫している老人であることを実感したのです。しかしながら、下水道事業に19年在籍した男の意地、乙姫様の玉手箱の煙に消されないように、伸びきった脳みそのしわを強引に縮め、30年以上の前のことを思い出してみました。当時は、流域下水道事業が本格化したことによる関連公共下水道への認可変更、農業集落排水事業の台頭、合併浄化槽の復活等、下水道計画の担当者は最適整備手法の選択を強いられていた時代でした。選挙で選ばれる首長には市民の賛同が必要でした。市民の負担の多寡が最大の関心事で、農林水産省や厚生省が推奨する整備手法のコスト計算は難解で、現在のような下水道の一元化など及びもつかなかったのであります。そんな課題を抱えて参加した計画設計認可コースの研修生には、この研修の成果を首長に報第50号研修みずのわ(30)同窓会ニュース第23回「外崎会」 東京都あきる野市で開催 (元)秋田県秋田市総務部部長 木内 鑛生

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