【創刊号】雨水通信教育システム~雨道場~
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【問題答解説基礎知識学習】(デ)雨水通信教育システム~雨道場~2014.創刊号No.001【問題の回答・解説・基礎知識の学習】(ケーススタディー)河川法第24条(土地の占用の許可)及び河川法第26条(工作物の新築等の許可)等に基づき、下水道管理者は、河川管理者に土地の占用や工作物の新築等の許可を受けなければならないとされている。河川管理者が許可を出す技術的判断基準は、「河川敷地占用許可準則」に定められており、河川管理者は、この基準に基づき、水位の上昇による影響が河川管理上問題ないものであること等を確認している。この確認の中では、具体的に以下の点について論点となる場合が多いことから留意すべきである。◇◇流域界の整合内水の雨水排除と外水の河川計画で、最も重要なのは、下水道で計画している雨水排水区域が河川流域界に整合していることである。具体には、下水道の雨水排水区域が下水道施設の放流地点の河川流域に包含されていること、また、強制排水される排水区域が河川の上流側へ放流しないことが一般に確認される事項である。河川流域と不整合の合管許断時道事業事業会場合は、河川管理者の占用の許可判断に時間を要する。これは、下水道事業および河川事業の両面から見て、社会的な合理性(費用対効果の最大化、リスクの最小化、河川と下水道のピーク流量の生じる時間差等)を勘案するためである。◇放流河川流能力◇放流河川の流下能力河川計画における降雨規模、計画洪水量との整合はもちろんのこと、現状の改修状況を踏まえた現況流下能力との整合性を確認される。◇比流量整合性◇比流量の整合性強制排水するポンプ雨水排除能力の比流量換算値と放流地点河川比流量の整合性を確認される場合がある。◇ポンプ運転調整ポプ施設より強制排水される場合河川ピク流量とポプ排水量が重なり洪水危険性が増大する場合があポンプ施設により強制排水される場合、河川のピーク流量とポンプ排水量が重なり洪水の危険性が増大する場合がある。このため、計画段階からどのような事象の場合にポンプ運転操作の規則を確認される場合がある。※問題の回答・解説は、あくまで問題作成者の見解であり、個別の事象を適切に解決できるものとは限りません。20

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