雨水通信教育システム~雨道場~ No.002
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雨水通信教育システム~雨道場~2014.3月号No.002第5問【問題】(基礎問題)既存下水道雨水排水施設の能力を補完(増強)する際には、ストックを活用することで「付加的施設や改築等による最適化」、「既存の下水道施設の多目的化」、「段階的な早期の効果発現」の目的等を実現することが可能です。ただし、これらを定量的に効果を把握するためには流出解析モデルの活用が必要になりますこの流出解析モデルを活用するこれらを定量的に効果を把握するためには、流出解析モデルの活用が必要になります。この流出解析モデルを活用する際には、キャリブレーション(解析を行うためのパラメータ調整作業)を実施することによって再現性(精度)の確認を行う必要があるため、収集資料の精度がモデルの信頼性の重要な要素となります。そこで、資料収集等に当って、下記の中から不適当であるものを選びなさい。①ポンプ場については、シミュレーションの際に、実際と同じ条件で計算を実施するため、現有施設の能力、排水量、運転頻度、運転操作基準、維持管理状況、周囲の状況等の資料を収集してモデルを構築します。②②降雨時の雨水流出量は、種々の要因により変化し、地域による差が大きい。そのため、対象流域においては流出状況の実態を把握するために流量等の実測調査を行うことが望ましい。③水文・流量の調査では、降雨量と流量・水位調査を同時刻に実施する必要があります。また、データについ③水文流量の調査では、降雨量と流量水位調査を同時刻に実施する必要があります。また、デタについては、1時間ピッチのデータを記録・保管する必要があるため、データロガやバッテリーも必要となります。④降雨観測に当っては、周囲に高い建物等があると風向きにより測定できない場合があるため注意が必要です。また強い降雨強度の際には降雨の偏在性が大きくなる可能性が高いため雨量計はできる限り流量計とまた、強い降雨強度の際には、降雨の偏在性が大きくなる可能性が高いため、雨量計はできる限り流量計と近い場所や流域内に設置することが望ましい。なお、解析する流域が大きい場合には、複数設置することも検討する必要があります。【留意事項】流量の調査は、フリュームを使用する場合には、水位を測定することで算定可能ですが、一般的には水位と流速を実測調査し、流積×流速による計算により算出します。流出解析モデル利活用マニュアル2006年版(下水道新技術推進機構)P.45に測定方法が詳しく記載されていますので、参考にしてください。15日本水工設計(株)の協力により作成

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