雨水通信教育システム~雨道場~ No.002
3/21

雨水通信教育システム~雨道場~100mm/h安心プラン策定に向けたポイント2014.3月号No.002下水道計画規模を超える降雨に対しても、住民が安心して暮らせるよう、関係分野の行政機関が役割分担し、住民(団体)や民間企業等の参画のもと、住宅地や市街地の浸水被害の軽減を図る取組を定めた計画を100mm/h安心プランとして登録する制度をH25.4月から創設しています。プラン策定に向けた検討に必要なポイントを紹介します。100mm/h安心プラン策定に向けたポイント【策定のポイント】100mm/h安心プランは、雨水管理計画の計画降雨(例えば1/10確率規模等)を超える局地的大雨に対して、河川部局等の【定量的な効果把握方法】■シミュレーションにより下水道整備の効果を定量的に評価した事例整備効果関係機関や住民等と協働し、どのような対策が必要か話し合った上で、計画を策定していただきたいと考えています。このため、必ずしも市町村区域全体をプランの対象とする必要はなく、浸水実績又は河川整備の進捗に併せた局地的な施設計画の立案や土地利用形態等の地域の実情を鑑みた被害軽減対対策前対策後(シミュレーション)ハード対策、ソフト対策、自助の取組みにより、床上浸水被害を軽減する整備効果シミュレーションに際画の立案や土地利用形態等の地域の実情を鑑みた被害軽減対策を検討することが重要です。登録にあたっては、特に、以下の観点からの検討等が重要です。○計画降雨を超える対象降雨の選定根拠の整理貯留施設の整備貯留施設の整備雨水幹線の逆流防止ゲートアンダーパス対策シミレションに際しては、以下の点を考慮すべき・降雨の偏在性・降雨の時間分布・排水先の水位と○計画降雨を超える対象降雨の選定根拠の整理○対象降雨による浸水戸数の把握と浸水要因の分析○地域の実情を踏まえ、計画期間内に計画降雨を超える局地的大雨に対する最適な対策を河川管理者等と協働して検討○浸水要因を踏まえた下水道整備の効果を定量的に整理Pポンプ新設Pポンプ増設管渠の整備■不等流計算により動水勾配を算出し効果を確認した事例の整合・対策の最適化36【施策実施前】床上浸水が発生○円滑な登録手続きを進めるためにも関係機関と事前相談○浸水要因を踏まえた下水道整備の効果を定量的に整理『キーワード:計画規模を超える降雨に対する被害軽減対策』3132333435標高(m)地盤高超過降雨時の水位(床上浸水発生)37【施策実施前】床上浸水が発生地盤高≧動水位:浸水なし地盤高<動水位:浸水発生○円滑な登録手続きを進めるためにも、関係機関と事前相談を行った上で登録申請がされるよう調整をお願いします。○プラン策定の意向がある場合は、都道府県を通じ、地方整備局等にご相談ください。2930距離(m)水路底高323334353637標高(m)地盤高超過降雨時の水位(床上浸水解消)調整池新設【施策実施後】床上浸水解消浸水対策(調整池の設置)になお、これまでに10件のプランが登録されています。以下のURLで紹介されています。http://www.mlit.go.jp/river/kasen/main/100mm/329303132距離(m)水路底高浸水対策(調整池の設置)により、動水位が低下し、床上浸水が解消(例では、床上浸水を浸水位45cm以上と想定)

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer10.2以上が必要です