雨水通信教育システム~雨道場~ No.002
6/21

雨水通信教育システム~雨道場~2014.3月号No.002100mm/h安心プラン策定事例(岐阜県多治見市)3/3河川管理者と共同して計画を策定するためには、排水先河川水位との関係に留意が必要です。河川と下水道の施設計画のバランスが重要であり各施策実施時の効果を確認する必要があります河川と下水道の施設計画のバランスが重要であり、各施策実施時の効果を確認する必要があります。・河川管理者が実施する施策(河川改修等)により平成23年9月時点の最大河川水位が低下(溢水解消)、河川水位上昇期間を短縮■河川での施策が内水対策に及ぼす相乗効果【河川と下水道の施設計画のバランスが取れている場合】↓・河川水位上昇時に排水が困難となりやすい自然排水区においては、浸水軽減に大きく寄与。下水道管理者が実施する施策(ポンプ整備等)がより効果的に機能する。(超過降雨時においてもポンプ稼働時間が短くなる)■内水対策が河川での施策に及ぼす悪影響【河川と下水道の施設計画の調整が不十分な場合】・下水道管理者が整備するポンプが大きい場合、河川水位の上昇を招き、河川管理者が実施した浸水軽減効果を阻害する。排水制限(ポンプ停止)を行うと、内水排除を阻害し、浸水危険度が高まる。・下水道管理者が整備するポンプが小さい場合、河川水位の上昇前に、内水氾濫が生じる。PPポンプが大きい場合の例PPポンプによる排水停止PPポンプが小さい場合P下水道P下水道P下水道例多治管者整ポンプ排水により河道ネック部で外水氾濫が発生河川排水制限により、内水氾濫の危険度が高まる。河川河川水位上昇前に、内水氾濫が発生河川・河川管理者と協力して、河川と下水道との各施策を行った場合の河川への影響と浸水軽減の見通しを確認・調整を行い、最終的な施策を決定。・浸水シミュレーションに用いた河川水位(平成23年9月の豪雨に対する施策実施後)は、河川管理者が各対策を実施した場合の河川水位の変化量は微小であると判断したため、既往最大降雨発生日における観測水位(実績)を採用するものとした。(例多治見市における河川管理者との調整)6

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer10.2以上が必要です