雨水通信教育システム~雨道場~ No.002
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雨水通信教育システム~雨道場~2014.3月号No.002【問題の回答・解説・基礎知識の学習】(基礎知識)第1問の回答・・・②①【解説】②【解説】正解既存施設については下水道施設に限らず現況施設の調査は必要誤り浸水被害については過去に大きな浸水が発生した際には必ず調査既存施設については、下水道施設に限らず、現況施設の調査は必要となります。既に、下水道の雨水排除施設が整備されている区域については、台帳等により排水系統や設計された時点での計画諸元、施設能力を整理しておくことが必要です。また、流域内調査として、雨水の集水区域を明らかにすることも必要となります。そのため、河川水系単位に域域(整合)第行う浸水被害については、過去に大きな浸水が発生した際には、必ず調査する必要があります。もし甚大な被害が発生した場合や地下街等の地下空間がある地区等では、総合的な浸水対策を計画する必要があり、浸水危険度の把握や重点対策地区の判定のために必要となります。③【解説】④【解説】流域界および流域面積の確定(整合)を第一優先に行う必要があります。流出解析モデルを用いた浸水シミュレーションを実施する際には、キャリブ雨水排水は原則とし河川の放流地点におは計画高水位正解正解流出解析モデルを用いた浸水シミュレションを実施する際には、キャリブレーション(解析を行うためのパラメータ調整作業)を実施することによって再現性(精度)の確認を行う必要があります。そのため、被害状況については、下記に示す浸水時の諸条件、浸水の原因、浸水被害の状況、浸水被害の深刻度等を調査します。①浸水時の諸条件(排水機場水門等の操作実績放流先水位の状況)雨水排水は、原則として河川への放流地点においては計画高水位、海域への放流地点においては既往最高潮位の場合に、速やかな排除または貯留できるように計画しなければなりません。そのため、放流先の河川、海域の状況を把握する必要があります。また、河口部や港湾部は河川水と海水が混ざり合う場所で、海の波浪①浸水時の諸条件(排水機場・水門等の操作実績、放流先水位の状況)②水防活動状況(土のう積みなどの実施状況)③浸水の原因(外水、内水、他自治体からの浸水移動等)④浸水被害の特徴(人命被害、都市機能被害、個人財産被害、その他)⑤浸水被害の深刻度(浸水範囲、浸水深、床上・床下戸数、被害者数、また、河口部や港湾部は河川水と海水が混ざり合う場所で、海の波浪や潮汐、淡水と海水の密度差等に起因した水位上昇を招くなど、複雑な水理現象を引き起こす場合もありますので、特に注意を要してください。基礎知識の学習⑤浸水被害の深刻度(浸水範囲、浸水深、床上床下戸数、被害者数、被害額、浸水頻度、その他)参考文献※問題の回答・解説は、あくまで問題作成者の見解であり、個別の事象を適切に解決できるものとは限りません。①下水道施設計画・設計指針と解説前編2009年版(社団法人日本下水道協会)P.65②下水道施設計画・設計指針と解説前編2009年版(社団法人日本下水道協会)P.65③下水道施設計画・設計指針と解説前編2009年版(社団法人日本下水道協会)P.65④下水道施設計画・設計指針と解説前編2009年版(社団法人日本下水道協会)P.218日本水工設計(株)の協力により作成

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