雨水通信教育システム~雨道場~ No.004
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雨水通信教育システム~雨道場~2014.7月号No.004地方共同法人1200雨日本下水道事業団が取り組む雨水対策支援日本下水道事業団(以下、JS)は、地方公共団体のニーズに応じた「ソ地方共同法人日本下水道事業団事業統括部計画課長代理持田雅司6008001000全国整備箇所数JS支援箇所数雨水ポンプ場等リューションパートナー」を目指し、①再構築事業と新増設事業の支援、②下水道事業経営の支援、③技術開発・新技術導入の促進、④震災からの早期復興と防災力強化の支援の一層の強化、⑤研修の多角化、⑥国際展開の支援強化を掲げて様々な支援を実施しています。もちろん雨水対策に対する支援も積極的に取り組んます本稿は0200400等箇所数累計もちろん、雨水対策に対する支援も積極的に取り組んでいます。本稿では、そんなJSが取り組む雨水対策支援について紹介します。1.雨水対策施設整備の支援01953年1963年1973年1983年1993年2003年2013年JSでは、雨水整備計画など計画段階からポンプ場や貯留幹線の建設まで支援を行っています。雨水整備計画の策定に関しては、全体計画や事業計画等、各段階における雨水計画策定に加え、「下水道浸水被害軽減総合計画」など、国の施策に対応した計画の策定を支援しています。平成25年度までにJSで計画策定支援を行った地方公共団体は48団体になります。建設に関しては、雨水排水排除のための幹線管きょやポンプ場、雨水耐水池等の整備支援を図1雨水ポンプ場等の整備状況建設に関しては、雨水排水排除のための幹線管きょやポンプ場、雨水耐水池等の整備支援を行っています。平成26年度に予定しているJS全体439施設での事業実施のうち、雨水ポンプ場は87箇所、雨水幹線は12箇所となっています。雨水対策施設の占める割合は、年々増加傾向にあり、平成26年度は23%を占めています。雨水ポンプ場及び雨水耐水池については、これまで全国で1,063箇所(平成23年度末現在)で整備されていますがこのうち255箇所(24%)についてJSが支援を行ってい現在)で整備されていますが、このうち255箇所(24%)についてJSが支援を行っています(図1)。平成26年度の主な実施箇所としては、札幌市東雁来雨水ポンプ場、宮城県岩沼市二野倉排水ポンプ場、千葉県市川市大和田ポンプ場、名古屋市広川ポンプ場、愛知県清須市芳野ポンプ場などを予定しています。‣支援事例~東京都勝島ポンプ所流入管渠等工事東京都品川区の勝島付近では、都市化の進展に伴う汚水量の増加への対応とともに、流域内の常襲的な浸水地区の解消に向けた雨水排水能力の向上が求められています。また、閉鎖性水域である勝島運河への雨水排水が一因とされる水質への影響を取り除くことも課題となっています。このため、東京都では、京浜運河と勝島運河の交差部に勝島ポンプ所を建設し、排水能力の向上、勝島運河の水質改善を図るプロジェクトが進められ、JSでは、この勝島ポンプ所とその関連工事の一部を支援しました。図2に路線概要図を示します。図2東京都勝島ポンプ所流入管渠等工事

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