雨水通信教育システム~雨道場~ No.004
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このプロジェクトでは、厳しい施工環境の下、複雑な下水管渠の整備が求められ雨水通信教育システム~雨道場~2014.7月号No.004ました。勝島ポンプ所流入管渠工事もそのひとつで、大口径・急曲線に加え、既設構造物に近接した難易度の高いシールドトンネル工事(仕上がり内径:φ8,500mm、総延長:980m)でした。特に、勝島ポンプ所手前では、首都高速道路の橋脚部との近接施工になるうえに、R=30mの急曲線がS字に連続する構造となっています(写真1)。またトンネル内部は上下に仕切られ上部はポンプ排なっています(写真1)。また、トンネル内部は上下に仕切られ、上部はポンプ排水、下部は自然排水と、1本のトンネルで異なる排水方法に対応した機能を有しており、平成26年度の完成予定です。浸水に係る災害復旧支援近年、集中豪雨が頻発しており下水道施設への被害が及ぶ事例が増加しています。災害対応に慣れていない地方公共団体も多く、支援要請があれば災害対応に豊富な経験を持つJSが災害査定から復旧工事に至るまでの支援をしています。具体的には支援要請を受けましたら速やかに最寄の事務所を窓口として全国7総合事写真1R=30mの急曲線がS字に連続するトンネル内部2.浸水に係る災害復旧支援は、支援要請を受けましたら、速やかに最寄の事務所を窓口として、全国7総合事務所を拠点にした災害復旧支援の対応をいたします。JSでは災害時の対応マニュアルとして「災害支援マニュアル(案)現地対応編」を整備しており、被災現場に派遣する専門技術職員は、災害実態調査、災害施設の運転手法等の助言を行います。その後の災害査定の設計書作成や関係書類の作成、災害査定立会いの説明補助までJSは支援を行ています表1近年JSが行った浸水災害支援発生年月日災害名災害団体青森県鰺ヶ沢町滋賀県流域成JSは支援を行っています。また、その後の復旧工事を受託するなど、要請に応じ様々な支援を行います。表1に近年JSが支援した浸水災害支援の例を示します。策す修滋賀県流域京都府亀岡市和歌山県高野町平成24年7月12日九州地方集中豪雨熊本県阿蘇市兵庫県多可町平成25年9月16日台風18号に伴う豪雨平成23年9月4日台風12号に伴う豪雨表平成26年度研修カリキム3.雨水対策に関する研修JSは、下水道担当職員の育成を目的とした研修を実施しています。平成26年度には、全体で6コース42専攻の実施を予定しており、その中で雨水対策に関するコースを設け、その知識の習得を希望する職員を対象とした研修を予定しています(htt//jj/k/i/ihtl)兵庫県多和歌山県田辺市平成25年9月16日集中豪雨香川県観音寺市平成25年9月16日集中豪雨三重県桑名市平成23年9月4日台風12号に伴う豪雨表2平成26年度研修カリキュラムす。(https://www.jswa.go.jp/kensyu/goannai/goannai.html)本研修では、従来のハード整備にとらわれない既存施設の有効利用、浸透事業やソフト対策など多岐にわたる知識の習得を目的とします。表2は平成26年度の研修カリキュラムを示します。ここでは下水道における総合的な浸水対策の整備手法についての解説や、代表的な雨水排除方法ごとの容量計算などの演習、貯留・浸透デ教 科 名時間①雨水整備事業概要2.5②下水道における雨水排除計画及び演習6.0③雨水流出抑制の解説30施設の設計手法の解説、流出解析モデルの解析手法、分析結果から対策の立案までのフローの解説などを実施する予定です。平成26年度の「総合的な雨水対策」開講日は、10月6~10日です。お申し込みについては、7月29日~8月12日までとなっています。多数のお申し込みをお待ちしています。③雨水流出抑制の解説3.0④雨水対策事業の事例解説3.0⑤雨水流出量解析の解説1.5⑥施設研修5.5⑦ハザードマップの概説3.0

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