雨水通信教育システム~雨道場~ No.005
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雨水通信教育システム~雨道場~2014.10月号No.0055.今後の計画・設計論について現在のような流出解析ツールが無い時代には、合理式等を応用することで何とか課題に対応してきました。たとえば、合理式を用いて流出量を算定した後に、その流量を用いて、動水勾配の計算を行い、幹線管渠の背水の影響を考慮して施設計画を行うという安全側の手法等もありますが、そのような結果の精度は検証しなければなりません。法等もありますが、そのような結果の精度は検証しなければなりません。近年では、特にゲリラ豪雨などの降雨における時間・空間的な偏在性の影響や、河川などの外水位や施設の運転状況などが下水道管渠内の水位に与える影響についても考慮する必要があります必要があります。また、計画を上回る降雨に対しても、浸水被害の最小化を目指す取組みが求められている中で費用対効果の高いハド対策を講じる必要がありまする中で、費用対効果の高いハード対策を講じる必要があります。こうした課題に対しては、流出解析モデルを活用することで、流出量や浸水状況の時間・空間的な偏在性を把握でき、既存施設と新規施設の一体的な評価、浸水現象の把握に基づく重点対象地区の設定、下水道施設の整備効果や自助による対策の評価、ソフト対策の促進など効率的な計画を策定することが期待できます。合理式による計画・設計と浸水シミュレーションによる計画・設計の使い分けが必要な時代がやって参りました。がやって参りました。13

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