雨水通信教育システム~雨道場~ No.009
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このように、雨水浸透施設の設置により、降雨の一定量を下水道施設に流入させることなく地下へ浸透させることができることから、雨水浸透施設には、流出抑制効果や地下水涵養効果などの様々な効果が期待でき、適切な効果の評価と下水道の各種計画への位置づけが期待されています。0123456789105305580105130155180205230窪地貯留有効降雨降雨強度(mm/5分)時間(分)0123456789105305580105130155180205230窪地貯留有効降雨浸透施設降雨強度(mm/5分)時間(分)【解答】(ケーススタディー)第2問浸透施設による浸透能力相当分を、降雨から差し引いた場合には右下図のように示すことができます。雨水通信教育システム~雨道場~23降雨損失を考慮した有効降雨の概念図例浸水シミュレーションのより詳細な解説や解析結果例については下記も参照して下さい。http://www.suikon.or.jp/pdf_etc/amedojo/reference.pdf不浸透域における有効降雨(浸透施設設置前)不浸透域における有効降雨(浸透施設設置後)浸透施設による浸透効果の概算把握方法や浸透能力把握手法および維持管理方法等については、「雨水浸透施設の整備促進に関する手引き(案)平成22年4月国土交通省都市・地域整備局下水道部」も併せてご覧ください。浸透能力を超えた雨水は、管きょ等に流入し(有効降雨となり)ます。浸透ます・浸透トレンチ・透水性舗装等による浸透能力(この場合、流域平均5mm/hr≒0.4mm/5分)分は管きょ等への流入は生じません。不浸透域では、窪地(水溜り等)による損失後に、浸透施設ます・浸透トレンチ・透水性舗装等の浸透施設へと流入します。出典:流出解析モデル利活用マニュアル2006年3月(財)下水道新技術推進機構(現公社日本下水道新技術機構)下水道雨水管理計画策定マニュアル平成24年11月(一社)全国上下水道コンサルタント協会日本水工設計(株)の協力により作成導入編2015.9月号No.009

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