雨水通信教育システム~雨道場~ No.009
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【解答】(ケーススタディー)雨水通信教育システム~雨道場~25オリフィスを設置した場合の分水特性例出典:分水人孔設計マニュアル(案)(東京都下水道局管路建設部)をもとに追記バイパス管バイパス管既設管既設管第3問一般的な分水施設としては、越流堰を用いた分水人孔があります。一定流量を既設管渠に流下させるためには水深をできるだけ一定にすることが理想です。そのためには、越流堰の延長を長く確保することが必要になります。しかしながら、一般的には分水人孔の設置場所は、道路上に設置するものが多く、大きな施設(長い越流堰)を設置することが難しくなっています。【対策案①】既設管の流入口に設置したオリフィスと越流堰の組合せで分水する方法です。既設管の能力を超える流入量になるとオリフィスにより既設管への流入を抑制され、堰を越えてバイパス管へ流入する分と堰以下で既設管に流入する分に分水されます。オリフィスを設置すると右図に示す分水特性例のように、既設管への流入量をある程度一定量までに制限することが可能です。ただし、オリフィスと越流堰の組合せでは、越流堰のみの場合に比べて流量の制御はできますが、流入量が多い場合には約1.5倍の流量が既設管に流れることになりますので注意が必要です。日本水工設計(株)の協力により作成導入編2015.9月号No.009

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