雨水通信教育システム~雨道場~ No.009
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【解答】(ケーススタディー)第3問(つづき)前ページで紹介した渦流式流量制御装置を活用した対策で、既設管の流入口に設置した渦流式流量制御装置と越流堰の組合せで分水する方法です。分水施設内の既設管の流入口に渦流式流量制御装置を設置すれば、既設管能力を超える雨水は水位の上昇とともに堰を越えてバイパス管へ流入します。この装置は前頁で示したように渦流の遷移領域が形成されるため、右図の分水特性例に示すように、オリフィスと比較してより理想的な分水を実現することができます。また、オリフィスと同じ流量制御効果を得ようとした場合、空気核を形成するために装置内の流出口径がオリフィスよりも約2.5倍程度大きくなることから、ごみのつまり等の問題も発生しづらく、維持管理が容易になるメリットもあります。雨水通信教育システム~雨道場~27渦流式流量制御装置を設置した場合の分水特性例出典:分水人孔設計マニュアル(案)(東京都下水道局管路建設部)をもとに追記バイパス管バイパス管既設管既設管渦流式流量制御装置設置例渦流式流量制御装置日本水工設計(株)の協力により作成導入編2015.9月号No.009

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