雨水通信教育システム~雨道場~ No.12
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【問題の回答・解説・基礎知識の学習】(基礎知識)第1問の回答・・・①、④①解説:誤り×上流管渠とポンプ場の雨水排除能力のバランスを確認した上で整備優先順位を決める必要がある。上流管渠の能力が、ポンプ能力より低い場合、ポンプ場に雨水が流入せず、ポンプ場の増強効果が発揮できないことがある。このよう場合、ポンプ増強と管渠整備を併せて実施していくことや、早期段階ではポンプ場の増強は既設管渠能力程度に留める等のことが考えられる。②解説:正○放流先河川が未整備の場合は、ポンプを増強することで、外水氾濫のリスクを悪化させることとなる。そのようなことが生じないように、河川管理者と協議する必要がある。なお、放流先河川への放流量を増大させずに、ポンプ能力不足を補う方法としては、貯留浸透施設による対応が考えられる。③解説:正○例えば、放流先の河川に排水機場がある場合、現況の流出係数が計画値より低い等の理由で、放流先の河川の水位は計画値より低く運用されており、実際にポンプが整備されていないにも関わらず、浸水実績がほとんど確認されていないことがある。このような場合、放流先河川管理者との協議次第において、当面、外水位が低く運用されることが確認できれば、管渠能力不足の解消を優先に実施することも考えられる。④解説:誤り×貯留施設は、満水になると効果を発揮できない。そのため、降雨継続時間の長い雨に対しては、ポンプ施設の方が有利である。雨水通信教育システム~雨道場~2016.3月号No.01218導入編

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