雨水通信教育システム~雨道場~ No.016
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雨水通信教育システム~雨道場~都市における浸水対策施設運用支援技術をガイドライン化国土交通省は、「ICTを活用した浸水対策施設運用支援システム」について、平成26年度より広島市で実証を進め、実証フィールドでは浸水面積を約14%削減できることが確認できました。その成果を踏まえ、国土技術政策総合研究所は、平成29年2月7日に本技術の導入ガイドライン(案)を策定しました。本技術は、降雨や下水管内水位等の情報を、ICTを活用してリアルタイムに収集、予測、提供する統合システムを構築し既存の下水道施設を効果的に運用するための技術です。2017.3月号No.016◆本技術は、排水ポンプ等の浸水対策施設が整備された排水区を対象に、雨量や下水管路内水位等の情報の「計測」、「収集」、「分析」、「提供」に関する個別技術をICTにより統合したシステムを構築し、既存施設の効果的運用により、浸水被害の軽減を目指す技術です。実証では、合流式下水道で整備されたポンプ排水区を対象に効果を確認しました。◆本ガイドライン(案)は、国土技術政策総合研究所ホームページ(http://www.nilim.go.jp/lab/ebg/b-dash.html)で公開しています。技術の概要実証フィールドの概要○広島市江波地区(合流式)○面積329ha○施設運転シナリオ・現状運転:現在の操作規則に基づいた運転。・対策運転:横川及び吉島ポンプ場からの雨天時遮集水量は現状運転の1/3に調整し、江波ポンプ場は現状運転よりも早いタイミングで運転を開始。広島市江波地区【分析】収集した情報に基づいた高速シミュレーションによる浸水予測【提供】ポンプの運転支援情報・浸水危険情報の提供【収集】各種情報を確実に高速で収集する下水道光ファイバー【計測】雨量情報、水位情報、浸水状況映像【効果】浸水被害の軽減※実証実施者:(株)NJS・広島市・日本ヒューム(株)・(一社)日本下水道光ファイバー技術協会共同研究体

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