bi1-3
12/26 硝化

【テロップ】
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【ノート】
窒素の物質変換のうち、硝化-プロセスを詳しくみてみます。  #1 硝化-プロセスでは、アンモニアは、水酸化アミンを経て、亜硝酸イオンに酸化された後、さらに酸化されて、硝酸イオンに変換されます。 一連の変換過程に関与する細菌群は、大きく、アンモニアを亜硝酸イオンに酸化する、アンモニア酸化細菌と、亜硝酸イオンを硝酸イオンに酸化する、亜硝酸酸化細菌の、2グループに分けられます。これらの反応に関与する細菌は、数種類が知られるのみです。これは、反応過程が単純なため、代謝過程や関与する酵素も限られていることが理由と思われます。  #2 これらの細菌群は、まとめて、硝化細菌と呼ばれますが、好気条件で、無機炭素を炭素源とし、エネルギー源として、アンモニアや亜硝酸イオンを利用する、化学合成独立栄養細菌に分類されます。  #3 硝化プロセス全体を、化学反応式、あるいは化学量論式にまとめると、アンモニア1分子と、酸素2分子が反応して、硝酸イオン1分子と、水素イオン2分子、水1分子が、生成することになります。 なお、この反応では、アンモニアが消失し、水素イオンが生成するので、反応の進行に伴って、pH が酸性側に移行します。