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25/26 生物処理における物質変換

【テロップ】
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【ノート】
生物処理における物質変換のまとめとして、代表的な生物処理法と、活性汚泥の中身の関係を、一般的な処理法である、標準法を基準にして、生物学的に整理してみます。  #1 中身の区分は、従属栄養細菌と硝化細菌、ポリリン酸蓄積細菌、未処理の残留有機物、生物処理できない不活性有機物、無機物とします。 先ず、標準法は、他に比べて、汚泥滞留時間、SRTが短いので、代謝産物が含まれる不活性有機物や無機物の割合が小さく、従属栄養細菌や、未処理の残留有機物の割合が、高くなっています。  #2 次の窒素除去を目的とした循環法では、硝化細菌の割合が多くなり、また、硝化細菌を維持するために、SRTを長くするため、代謝産物が含まれる不活性有機物や無機物の蓄積割合が大きくなっています。  #3 3番目のA2O法は、窒素とリンを同時に除去する方法で、循環法の前に嫌気タンクを配置した-プロセスです。循環法と比較して、通常の従属栄養細菌の一部が、ポリリン酸蓄積細菌、パオに置き換わっています。  #4 最後のOD法は、主に小規模処理場で用いられる処理法です。最初沈殿池がなく、SRTも長いため、流入水と代謝産物に由来する不活性有機物や無機物の蓄積割合が大きくなっています。