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5/26 生分解指標と通常の水質指標との比較

【テロップ】
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【ノート】
今、分類した生分解指標と、一般的な水質指標との関係を、模式的に表したのが、この図です。 図では、生分解性指標に「不活性無機物」を加えて、汚濁質全体を表し、上方に固形物を、下方に溶解性物質を配置しています。  #1 先に触れたように、有機指標のうち、酸化力の強いトータル-CODクロムが、有機物の総量を表します。  なお、それぞれの水質指標の頭の記号は、「T-」は総量を、「S-」は溶解性を、「C-」は炭素系、つまり、有機物に起因するものを、意味します。  #2 固形物量を表す、SSやVSSは、遅分解性有機物の多くを含む固形物と、浮遊性物質に対応します。  #3 CODクロム以外で、有機物量を表す水質指標では、BODファイブは、易分解性有機物と遅分解性有機物の一部に加えて、硝化に伴う酸素消費を含んだ量が表わされます。  #4 生物分解性有機物全体は、硝化を抑制した、究極C-BODとして表わされます。  #5 なお、日本で、一般的に有機汚濁指標として用いているCODマンガンは、有機物の酸化力が弱いので、生物分解性有機物の一部しか表していません。したがって、物質変換の観点からは、CODマンガンは、排水の質があまり変化しない時の、相対的な変化の指標程度と考えるのが適当です。